神龍戦①
風の上位魔法を何もせずにスキルで消せる相手に魔力量が多い事ぐらいしかない俺がどう勝てというのだろうか……
「ほらほら、最初の威勢は何処にいったんじゃ?」
「あんなもの見せられた後でじゃあやるかとはならんわ!!『転移』!」
神竜の後ろに転移してとりあえず背中を切ろうと魔剣を振るうと傷すらつかずに弾かれた。
「まじか!?『転移』!!」
驚いていると尻尾が後ろに迫っていたので転移で避けた。正直、傷すらつかないとは思ってなかったな〜……どうしたものかね……
「そんなもので儂を傷つけると思ってたのか……?舐められたものだね〜……」
あれ?今こいつ口調おかしかった様な……?ってそんな事はどうでもいいか……う〜ん一か八か風の中級魔法の『風域』を魔剣に纏わせてそれを何重にもして風の初級魔法の『ウィンドドカッター』を混ぜて……というかいっその事一つの魔法にして……
「返答なしは以外に悲しいものだよ?お〜い聞いてる〜?」
というかそもそもだけど魔法って合わせられるのか……?同時詠唱は流石に無理だな、口が足りない。なら頭で詠唱してと思ったけどそんな事できないしな……詠唱を混ぜて無理やり同じにしてみるのをとりあえずやってみるか
「『我が名の元に敵を切り刻む壁を我が周囲に作れ』!」
咲月は詠唱をした!しかし何も起こらなかった!
「えっと……ごめん、何がしたかったの?」
「いや別に?特に何もしようとしてないが?」
「いやだって今詠唱してt」
「『転移』『詠唱破棄 風域』『詠唱破棄 デストロイストーム』」
「え!?いきなり来るの!?」
これに関しては触れてはいけないところに触れた相手が悪い。というか口調変わってね?なんというか一気に幼げになったというかなんというか……威厳が無くなったな。
「『マジックキャンセル』全く危ないな〜もう」
いや全然危ないと思ってないだろこいつ!?というか今のところ俺しか手札明かしてないな……まぁまだ一回も死んでないし良いか。よし!煽って相手の手札でも見せてもらおうか
「おいおい、さっきから全然攻撃してこないじゃないか、もしかして攻撃が物理技しかないとかですか〜?そんなんじゃ『転移』が使える俺を殺せないよな〜!」
「う〜んだとしても君は私に攻撃が通ってないよね?なら君だって私を殺せないんじゃない?」
「まぁそれはそう……というか最初は口調を老人みたいにしてたけど今は変わってるよなー?もしかして威厳を出す為に変えてたの〜?まぁ確かに全くもって威厳のない見た目にその口調じゃあ微塵も威厳がないからなぁ〜仕方ないか〜」
「へぇ〜誰の見た目が威厳ないって?」
「あれ?もしかして聞こえてなかったんですか〜?お前の見た目に威厳が無いって言ってんだよ!」
「………そんなに殺されたかったんだね〜!まぁダンジョンマスターが最初に出てくる時点でできたばっかりっていうのは分かってたけどもそんなに死にたいとは思わなかったよ!『龍の咆哮』!」
相手が叫んだ瞬間俺の身体は動かなくなった。というか動かせなくなった。声は出そうとしても出ないし、これでは魔法が使えない。スキルは……使えないけどダンジョン権限は使えるらしい。とりあえず転移が使えるなら攻撃はどうとでもなるので一旦は助かったと思っていいと思う。
「ほらほら何か喋ってみたら?あぁそっか喋れないんだったね、まともに咆哮受けてたから。という訳でお望み通り殺してあげる」
そう言ったあと神龍は尻尾を上に挙げて……これは攻撃くるな、避けよう。『転移』
「あれ?おかしいな〜スキルは使えないはずなんだけど……」
どうやらダンジョン権限が行使できる事は知らないらしい。ならば好都合、このまま転移し続けよう。
「あ〜もう〜鬱陶しいな!我が見る世界を赤くそして生ける者を黒きに染めよ!!『短縮詠唱 獄炎』!」
神龍が詠唱を終えると辺り一帯が炎に変わり三十秒したら炎は消えた。ダンジョンの壁は壊れないだけのはずなのだが変化していなかった、けれどもその辺に落ちている石などは灰に変わっていた。
「まじかよ……」
幸い、俺は転移で空中にいたので助かったがまともに食らったら石と同じように灰になっていただろう。この光景を見た俺の戦意は……粉々になった気がする。
どうも、二週間連続で遅刻した作者です。
今回は大事な報告がございます。
「またかよ」
「どうせどうでもいい内容だろ」
と思った読者は少なくないと思います。
その通りです!!
今回の報告は『多分来週も遅刻する!!なので先に謝ります、すいません!!』です。
以上で報告を終わります。
後書きちゃん「…………は?」
サブちゃん(元代役ちゃん)「いやそれが許されるわけないでしょ…………」
できるだけ遅刻しないよう頑張ります…………by作者