旅立ち
「今日が旅立つ日ね……どうか怪我のないようにねハク」
「うん。まぁ怪我する気もないけどね」
割と強気を見せた方が母を心配させないだろう。
「うふふ、なら安心ね……じゃあいってらっしゃい…」
「うん……じゃあ行ってきます!」
そう言って俺は家を出た。さて、次に帰ってくるのはいつになることやら……そんな事を思っていると村の門についた。そして既にニロがいた。
「親御さんとの別れはちゃんとしてきたか?」
「ええ!勿論してきたわ!ちょっと……いやとても心配していたけど別れを告げてきたわ」
「一生離れる訳でもないのに意外と大袈裟だな」
「ええそうね」
すぐ納得しないで貰いたいんたがな……とりあえず出発するか
「じゃあ行くか」
「ええ!」
「それで最初は何処に行くの?そもそもちゃんと何処に行くのか決めてきてるわよね?」
「あっ…………いっいや、勿論決めてきてるとも!」
「今思いっきり、あっと言ってるし滅茶苦茶動揺してるじゃない。変な見栄を張らないの。で、どこに行くの?」
「う~ん最初は冒険者登録もしたいし、一番近い冒険者ギルドのあるフィーストに行くか!」
「ええじゃあそうしましょ……けどその間の深緑の森はどうするの?」
「えっニロお前が代わりに魔物倒してくれるんじゃないの?だってお前《魔剣使い》だし……」
「私まだ剣持ってないわよ……ああけど木の枝に魔力を纏わせることならできるわ」
「おい待てとりあえずお前のステータス見せてみろ」
俺は強い口調で言う
「ええ、いいわよ。これが私のステータスよ」
名前 ニロ Lv1
ジョブ 《魔剣使い》Lv1
ジョブスキル 魔装Lv1 魔刃 換装Lv1
スキル ステータス魔法Lv1 初級魔法Lv1
所持剣0
「おいおいまじで剣持ってないのかよ……って魔刃ってなんだ?」
「ああそれは魔力でできた刃を飛ばすことができるのよ。まぁまだLv1だから飛ばせる距離は短いけどね」
「いやそれでも充分じゃないか?あと木の枝に纏わせることが出来るなら木の枝で魔刃使えるんじゃないか?」
「それが昨日試したけど木の枝が魔力に耐えられなくて放てなかったのよ」
「なるほどね……なら魔物は木の枝に魔力を纏わせてしか対応出来ないのか……よしこの森の魔物を早速テイムするしかないか……本当はもっとちゃんとした形でテイムしたかったんだかな、初めてだし。まぁしゃーない。」
そんな事を話していたら深緑の森に着いた。
「……よし森に入るか!そして初めてのテイムをするぞー!」
そう言って俺たちは森の中に入った。
次の話で初めて従魔が出てきます!まぁ次の話ではテイムしないんですけどね……(予定)
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