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死闘

俺はあれから一体どのくらい気を失っていたのだろうか……記憶は正直曖昧で『変形 暴走』を使ったとこまでは覚えている。しかしその後が何も……


「は……?な、なんだよ、この光景は……」


俺は辛うじて目を開けて周りを見渡した。そして目の前には積み上がっている魔物の死体に燃えている森、そして……暴れまわっている謎の魔物、


「こっちには気づいて無さそうだな……」


こっちに気づいてないなら問題なく逃げる事が出来る。この依頼は俺には、俺達には無理だ。というかギルドも依頼のランクミスだろう。だってあの魔物は明らかにトパーズ級を越えているだろう。


「ホーリーはどうなった……」


あいつが何処から来たかによってホーリーの生存率、またはセリナやフォクの生存率が低くなる。従魔召喚でホーリーだけ呼び出す事が頭によぎったがもし、ホーリーがセリナやフォクと一緒にいて戦っていて、戦況がギリギリの場合、セリナとフォクが危ない。


「これは……どうしようも無いな」


あの魔物をどうにかしないと俺の助かる道はほぼないらしい。謎の魔物の容姿は角が二本生えていて、まるで鹿みたいだった。というかまんま大っきい鹿だ、魔法も使えるらしい……あれは木魔法か?植物を操っているからスキルかもしれない。何故暴走しているのかは分からないがこれはピンチでありチャンスだ。まぁ九割ピンチだけども……


「というかなんで森燃えてるんだよ……」


見た感じ鹿の魔物は火魔法を使っていないっぽいし……これマジで誰がやった?ってそんな事言ってる場合じゃないか……従魔のいないテイマーなんてただの剣士より弱いけども……やれるだけやってやるよ


「『短剣術』+『変形』 『自由な短剣術』!」


自分のありのままをぶつけてやろうと思った結果生まれたスキル、俺が作ったスキル。スキルはその人の魂を表す、その人の生きた証であり、後世に残る神が認めたその人の技術。だからこそ、これは今のとこ俺しか使えない。さぁ勝負だ。


「『首狩り サイレント』」


先手必勝、進化した首狩りによる静かな攻撃。これで殺れたりはしないだろう


「ーーー!!」

「グッ……!『変形』!」


無理やり方向を変えて場所をずらされた。しかもそのまま角を向け突進してきた。変形で形を変えなければ腕刺されてたかもと思うと怖いな……


「『スラッシュ 強打』!」


スラッシュは本来遠くから斬撃を飛ばすものだが進化したスラッシュ……というか自由になった事でスラッシュと言っていのか分からないけども直接ぶつけて斬撃を飛ばす。


「っ!かっっった!!」

「ー!」

「ガッ!」


切れる事はなくめちゃくちゃ硬かった。しかもそれで怯んだせいで角に肩を刺されてそのまま木にぶつけられた


「へへっ……このまま死ねるわけねーよな……『エンチャント アース』」


短剣に土魔法を付与した……草薙やニロは魔力の属性を絞る事をしていたがあれはエンチャントの上位互換だ。俺には無理な技術だ……


「『アースショートソード』『一点集中 瞬突』」


アースショートソードにする事である程度強度を上げる。まぁ短剣に土魔法で土を纏わせただけだけども……短剣術の瞬突の範囲を一点集中にする事で威力を上げようと思ったが上手くいくかは知らん。既に肩は痛くて短剣を振るのも精一杯なんだよ……あ〜、俺ここで死ぬんだろうな……


「ーー!!!!」


一点集中が上手く首に当たったのかとても苦しんでいる。まるで今の俺みたいだった……


「お前も……生きるのに必死だったんだな……」

「ー……ー……ー……」


この光景を見ると……俺は何のためにテイマーになったのかを考えさせられるな……一体なんでなったんだっけ……まぁそんな事はどうでも良いのかもしれない。


「お前は俺に敗れた。負けたんだよ、生物としてな。だからよ……俺の従魔にならないか」

「ー……ー!!」


なんて言ってるのか、正確にはよく分からん。たが……断っていることは分かった。


「何がそんなに嫌なんだよ……というか俺もそろそろやばそうなんだ……最後に教えてくれないか……?」

「ー……ーーーー!!ー……ー……!」


なるほど……親を人間に殺されたらしい。だから人間に従う事なんて無いと……正直そうか、ならいいやとは言えない。たが……これは俺のわがままだが恨まれながら死ぬのは嫌だ。だから……運命共同体(従魔)になってもらおう。今更だが俺はその気になればテイムが成功するまでテイムを使う事ができるらしい。ラス……本当にありがとうな


「『テイム』……なんだよ……あんな事言っておきながら一発じゃないか」

「何故!何故我を従魔にした!おい、聞いているのか!!」

「おうおう……従魔にしたら元気になるのか……すまん……少し頼む……」


俺今日意識失いすぎだろ……これ死なないよな……




後書きちゃん「死闘にしては?って感じじゃない?」

代役ちゃん「作者曰く、この死闘を書くにはまだ自分の実力不足だったと思う、なのでいつか書き加えたりするかもしれない、との事です。作者が今回出てこないから久しぶりの出番!新作は名ばかりの管理AIに取られたし(気になる方は新作の最高の従魔と共にを読んでください。まだ三話ぐらいしか投稿してませんが……)」

後書きちゃん「私も取られたのよね……まぁあの作品限定だし?良いかなと思ってるけども」

代役ちゃん「私は偶に作者出てくるから出番が……ふざけるな!作者!」

後書きちゃん「あっ、本編に出てきた鹿は種族とかは次回分かるからお楽しみに〜」

代役ちゃん「私のセリフ……出番ください(´;ω;`)」


代役ちゃんの出番?多い方ですよ、多分。by 作者

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