依頼
「う〜ん……いい朝だ。清々しいね〜」
「ご主人様、そんな事言ってないで早く準備してください」
「そうだぞ主様、早く準備しろ」
おう……今日も今日とて従魔が厳しい。テイマーってなんだっけ?まぁ俺が悪いんだが……
「へいへい準備するからもう先に行っといてくれ」
「それができたら苦労しませんよ……従魔ですし、姿が人である訳でも無いんですからこれで行って騒ぎにでもなったら苦労するのはご主人様ですよ?」
「セリナ呼べばいいだろ……」
「あぁ、セリナなら先に冒険者ギルドに行ってるぞ、主様」
まじか〜え?早過ぎない?俺が遅いの?
「自覚あるなら直そうとしたらどうだ、主様」
「心読むなよ……」
草薙達が旅立って一週間が過ぎた。あれから依頼を受けたりで俺はレベルが割と高くなったりしたし、そろそろ新しい街を目指しても良いかもしれないと思っていたりする。まぁ路銀貯めてからじゃないと行けないからすぐには無理だけども……
ーーー冒険者ギルド前ーーー
「遅い!とにかく遅すぎる!どれだけ待ったと思ってるの!」
「はい、すみません……ってなるか!お前が早すぎるんだよ!死霊術士なら夜行性であれよ!」
「死霊術士だろうがなんだろうが私は人間だよ!夜行性にはなれないよ!はぁ……全く、で今日の依頼はどうするの?」
まぁ夜行性にはなれんよな、うん。自分でもなんで言ったか分かんないし仕方ない
「う〜ん……今日はいい感じの討伐依頼があればそれ受けるか」
「了解〜」
ーーーギルド内ーーー
「なぁこれとかいいんじゃないか?」
「いやいやいや……この洞窟って普通にめちゃ遠いし、なんならこのメタルタートルはとても硬いから却下!」
※メタルタートル 良く鉱石なんかを食べるせいで甲羅だけでなく身体も硬くなった個体。甲羅の上には鉱石が生成されており、そこに生成されている鉱石でその個体が何の鉱石を食べていたかわかる
「それよりかはこっちの方がいいと思うんだけど?」
セリナは畑が良く荒らされるので原因の魔物を狩って欲しいという内容の依頼を見せてきた
「いや、これ絶対ワームとかそこら辺だろ?」
「けど割と近いところだよ?それにワームがよく居るのは山岳地帯、ここは割と平地だから多分近くの森の魔物のはずだよ?」
「まぁそうか、ならそれにするか」
依頼が決まったのでキャリーさんの受付に行って依頼を受けた、あんまり気乗りしないが仕方ない。報酬は銀貨20枚、めちゃ高い。まぁそれほど困っているのだろう
「いやぁ依頼を受けて下さり、ありがとうございます。相手が不明な為中々受けて下さる冒険者がいなくて……本当にありがとうございます!見ての通り、酷い有様でして……」
現在、依頼を受けてその場所に案内されたのだが……畑の状態は最悪とかそんなレベルじゃない。まず、穴が多い、これだけなら良かったんだがそれに加え違う種類の足跡、大型から小型までピンからキリまでだ。
これは結構きつい依頼になりそうな予感だ。
「さて、じゃあまずは夜にここら一体見張るか」
「そうだね、じゃあ夜まで寝よ〜おやすみ〜」
セリナ寝るの早!?……俺も寝よ
作者「え〜再開そうそう申し訳ないのですが……二月下旬忙しくなるので多分しばらく投稿できないです。書き溜め?そんなものないですね」
後書ちゃん「まぁリアルで忙しいのは仕方ないかな〜」
代役ちゃん「三月は多く投稿してくださいね?(圧)」
作者「えっと……し、新作も三月中に頑張りますね……」