森から出られない?
さてさてそんなこんなで次の朝です。
「凪砂、火の番大丈夫でしたか?」
「うん、特に問題は無かったよ」
「ふぁ〜………相変わらず草薙は朝が早いわね」
学校がある時は基本六時起きだったから多分その名残りなのでしょう。今更ですがこの世界って学校とかはないっぽいですよね……
「学校なら一応あるよ?魔法学園と騎士学園があったはず……一応市民も入れるんだけど……まぁほぼ貴族しか行かないよ」
「へぇ〜そんなとこが……いつか見てみたいですね」
「そんな事より、早く食べて進むわよ!ほら、えっと……投擲物も!」
「投擲物の勇者っす!後戸部って呼んでくださいッス!」
「とこまで一緒に来るんですか?それまで経験値入らないので早めがいいんですが……」
「うん?僕が人の時は投擲物くんに経験値入るし剣の時でも投擲物くんが武器を使わなければ経験値入るよ?」
凪砂、初耳なんですが?
「だって今言ったしね〜って痛いよ!?」
とりあえず僕は凪砂にげんこつをしました。
「そういう事は早めに言ってくさい。いいですね?」
「はい……」
まぁ経験値問題は解決しましたね、一応
「経験値入るってことっぽいから……魔王倒すまでって事でいいっすか?」
「ええ、問題ないですよ。これからよろしくお願いしますね」
投擲物の勇者が仲間になった!
「森って後どれぐらいでしょうかね?」
「おかしいわね……もうとっくに街道に出てもいいはずなのに……」
「というか、さっきから同じ道通ってるっすよね?印つけて進んで見るっすか?」
ループしてるかもなので戸部くんの案を採用して進んで見ました。印は右側の木四つずつにつけて進んで行きます。
「この印、さっきつけたばっかっすね……やっぱりループしてるっす!」
「凪砂、ループさせる魔法なんてあるんですかね?」
「う〜ん……魔法はほぼ専門外なんだよね〜あるとしたら結界術とかなのかな?」
結界術だとしてもなんのために……
「どこからどこまでのループかをとりあえず調べますか……」
結果、最初の印から五個目の印までと結構な範囲がループの範囲らしい……
「確かにこれならループとは分かりずらいわね……魔法だとしたら相当な魔力量が無いと維持が出来ないから多分結界術だと思うわ」
「仮に結界術だとしたら一体なんのために……何か理由があるはず……」
「結界術の練習じゃないっすか?それかいたずらっ子とか」
「結界術は子供が使えるような魔法じゃないわ」
「う〜ん……あっ!使い魔で探ってみる?」
使い魔ってなんですかね……
「あ、使い魔っていうのはね……簡単にいうとこの剣に使われた素材の主を使役できるんだよね〜それで、そいつを使って結界術の核を探ってみようかとね?」
「そいうことは早く言って欲しいとさっき言いましたよね?」
僕は凪砂に圧をかけながら言い放ちました。迫力はあるはずです……
「ひゃ……ひゃい」
結構上手くいきましたね
「分かってくれればいいんですよ。で、その使い魔はどうやって使役するんですか?」
「その前に俺っちも使い魔って使えるんすか?」
「え〜と……まずね、使い魔はその武器が魔物の素材を使っていればできるよ後、使役の仕方は簡単で、使役したい魔物を呼び出して力でねじ伏せれば使役できるよ」
「力でねじ伏せるってつまりどうゆことっすか?」
「そのままの意味で勝負して勝てばいいんだよ」
簡単……?
「神武器に使われる素材って結構ヤバいのですよね?」
「えーっとね〜私が分かる限りだと……名前は分からないけど、剣の記憶から考えるに……神獣?いやこれは霊獣かな?まぁとりあえずその位のレベルだね〜」
「いやいや神獣に霊獣ってとてもヤバいわよ!?それこそ神話だったりのレベルで、しかも最後に現れたのは今から二百年以上前とか言われてるのよ!?」
それ、今すぐは無理くないですか?
「今すぐ使役できるレベルの奴って使われてますかね?それ?」
「というか今更だけどなんで草薙っちのは喋れるのに俺っちのは喋れないんすかね?」
確かに言われてるみれば不思議ですね……
「うん?多分だけど恥ずかしがり屋なんじゃない?存在してるし、実際にこの会話も聴こえてるよ?」
「だからそう言うことは………」
「今回はそもそもなんで不思議がってないかがおかしいから別に怒られる必要が無いと僕は主張するよ!?」
それもそうでね……だとしてもな〜……まぁいいですね
「なんか勝手に納得してない?」
いやそんな事は無いはずです
「そう?」
「当然のように草薙の心をよんで会話しないでくれる?こっちは訳が分からない会話だから」
「あっ……はい」
「で!話を戻すけど今のレベルで使役出来そうな奴はね、いるんだよ?けどね結構ギリギリになるけど……やる?」
「やらないとこの結界術から抜け出せそうに無いですし一応やりますよ。無理だっなら他の方法を試しますかね」
「あの〜……その間俺っちは何をすれば……」
「その今ブーメランになってる子との会話を試みたら?あっニロちゃんはこっち手伝ってね?」
「なんで凪砂が仕切ってるんですかね?」
「さぁ?何となくかな」
あっさいですか
後書きちゃん「ねぇねぇ、これって相棒枠になるの?」
代役ちゃん「う〜ん……どうしようか?だって。詳しい設定決めてから出せよ!って思うな〜」
後書きちゃん「まぁあの作者の事だし詳しい説明は次回って言うんじゃない?」
代役ちゃん「決まってる設定は名前しか出てないけど調教師や、本作のメインジョブのテイマーなどと区別化する為に使役した魔物は死なないけど成長しない、魔聴では会話出来ないし使役した人とのみ会話できる、そもそも人の言葉を喋らない、とか色々考えてるだって〜まぁそこら辺は活躍する時?に説明入れるって」
後書きちゃん「まぁそもそも今回使役できるか分からないけどね〜」
代役ちゃん「そこは秘密で次回のお楽しみ!だって、それとちゃんと戸部くんの神武器は喋るって。多分」
後書きちゃん「多分!?」
特に関係ないけど、作者はクリスマスはぼっちです。
彼女なんていないよちくしょう!(´;ω;`)
読者様はクリスマスを楽しんでくださいね!(ぼっち仲間ならコメントください。強制ではないよ!)