久しぶり
不死王?何言ってんだこいつ?不死王って見た目はガイコツなんだよな?あいつ普通に服着てるし生身だぞ
「主様、残念ながら嘘はついていない、正真正銘の不死王だ」
まじかよ……こっちはボロボロなんだがどう勝てと……いや逃げるか?そもそも逃げる余裕なんか見せてくれそうにないよな〜
「ねぇ、どうする?相手ガチの不死王だってさ……流石に今の私達だと必ず死ぬよ……まぁ全力だったとしても勝てないだろうけどもね」
「あぁ……そうだろうな。ははは、これは死んだかもな……俺が時間作るからその隙に逃げろ。案外一人ぐらいは逃げれるかもしれないしな」
我ながらふざけた選択肢だがここで全滅するよりかはマシだ
「何言ってるの!?パーティーメンバーなんだしハクが残るなら私も残る。これ絶対だからね!」
マジか〜これは聞かないやつだな。
「まぁいいよ。やるだけやってやるよ!ほらかかってこいや!」
「ほぅ……力の差も分からないとは……いいでしょう、苦しまないように殺してあげますよ!『魂破壊』」
「やりますよ、凪砂。『絶氷』!」
は……なんで相手が凍ってるんだ……
「やるっすよ〜『投擲 手榴弾』」
凍ったと思ったらいきなり爆発した……?一体どうゆう事だ?
「な、なぁセリナ。何が起こったんだ?ちょっと理解出来ないんだが……」
「大丈夫……私も頭が追いついてないから……」
だよな〜うん……どゆこと?
「久しぶりですね、ハクさん」
「あ〜お前だったか……久しぶりだな草薙。その剣が神剣ってやつか〜かっこいいな」
「え?なになに?知り合い?」
あ〜そっかセリナは会ったこと無かったな
「ちょっとした知り合いでな、今代の剣の勇者だ」
「えええええー!?何それ!?えっ本物?最近旅立ったばっかじゃないの!?来るの早くない?」
うん取り敢えず落ち着こうな……
「さて、いきなりではあるんですが……ハクさん、どうか僕の、剣の勇者のパーティーメンバーになってください!」
「…………セリナ次第かな。セリナも着いてくる事が条件だ。それでもいいなら良いよ」
「一応理由もお願いしていいですか? 」
「理由としてはセリナとパーティーを組んでいるからだ、まぁ初日なんだけども。それにこの前の決闘?によりセリナは事実俺の奴隷だ」
「え?初耳なんだけども?」
「事実と言っただろ?お前に決定権はない」
「え〜」
「成程まぁ別にいいですよ。ハクさんが信頼する相手なら、どうやらその狐?の前では嘘は着いても意味が無いみたいですし」
「へ〜気づけるんだな」
「これでも勇者なんですよ?一応」
一応て……本人がそれ言っちゃダメでしょ
「じぁ街に戻って自己紹介でもするか?」
「そうですね」
「おう、ハクおかえり〜ってなんかまた増えたな……今度は何がどうした?」
「あぁっとな……まぁそのうち話すよ。今はちょっと急いでんでな」
「お、おう……」
「で、自己紹介から入るんだが……俺はハクでテイマーだ。従魔はリーフスネイクのホーリーとライトニングスライムのラス、ジャッジメントフォックのフォックだ。よろしく」
「私はセリナ、死霊術師で主にレイスを扱ってるよ」
「じぁ次はこっち側が……僕は草薙真で剣の勇者です。で、今隣にいるのが凪沙で一応僕の神剣です」
「一応って酷くない!?僕は男っぽく見られるけど女だよ!よろしく〜」
「俺っちは戸部渉っす。投擲物野勇で色々あって草っちにお供してるっす」
「私はニロよ。魔剣使いをしているわ。久しぶりねハク」
「おう、元気そうで何よりだよ」
「で、本題に入るんですが……どうか入ってくれませんか?」
「ご主人様、流石に入った方がいいと思いますよ?」
「ラスもそう思う〜」 「私もだね」
従魔達は賛成と……
「セリナはどう思う?」
「私はどっちでもいいかな〜」
う〜ん困った……
「取り敢えず返事は明日の朝まで待ってくれ」
「分かりました……ではここまでの旅などの話をしてもいいですか?」
まぁ俺もあの後どうなったとか聞きたいしな
「ああ、できれば俺も聞きたかったしな。お願いするよ」
「まずはあの時の事ですね」
作者「今回はまぁ強キャラ感だけだした不死王の即退場でしたが……まぁどうでもいいですね後に再登場させる予定ですし。次回は勇者会議後の話ですね、どうして投擲物の勇者が着いてきたのかその真相です!」
後書きちゃん「それは楽しみだね〜」