その頃草薙は
拝啓家族様
どうも草薙です。僕は何故か異世界に来てしまいました。しかも何故か森で目覚めました。ハクやニロのおかげで街までこれて、しかも一緒に冒険者になってくれパーティまで組んでくれたのに自分が選んだジョブのせいで一回王都まで行かなくては行けなくなり、パーティ速攻解散で少し萎えていましたがニロさんの好意で一緒に行ってくれることになりました。ハクさんはホーリーがいるから大丈夫だと言ってはいたんですが……まぁ心配無いでしょう。
「すみませんあとどれ位で王都に着きますか?」
流石に長く馬車の中なので退屈してますし今のうちに聞いておこうと思いました。
「あと二日程で着く予定です」
ふむ……以外に早い?んですかね?ちょとわかんないです。
「ニロさん、このスピードって早い方なんですかね?」
「馬車で王都に行ったことないから分かんないわ。あと呼び捨てでいいって何回言ったらわかるの?」
陰キャを舐めないでいただきたいですね……女子と二人っきり(外には馬車を動かしてい兵士)で喋るなんてほとんどない、というかないに等しいんですよ。さらに呼び捨てなんて……無理に決まってます
「そのうち頑張ります……」
「呼び捨てするのに何を頑張るのか……ちょと理解出来ないわ……」
ニロさんは分からないらしい。はぁ〜いくら依頼があったからといってハクさんもついて来て欲しかったな〜女子と二人っきりっていうのは中々にきついものです。
「ーー!何事ですか!?」
いきなり馬車が大きく揺れて進むのが止まりました。
また魔物でしょうか?
「すみませんこの先にウルフの群れがおりまして流石に危ないので協力願います」
ウルフですか……見た感じ森で出会ったホーンウルフとは何も違わないように見えるんですが……
「ウルフはホーンウルフと違って群れを作るの。だから森の中にはいないのよ」
何かを察してくれたのかウルフとホーンウルフの違いを話してくれました。なるほどホーンウルフは一匹狼なんですね……
「どうする?今度は試しに剣振る?」
ニロさんがそう提案してきました。確かに振り慣れてた方がいいですね……
「はい。では今度は僕が相手しますね」
さぁ初戦闘!ここで自分の才能が開花して……なんて想像しましたがないですね……多分
「さぁ来たわよ!頑張って!」
ニロさんに応援されました。サポートとかしてくれないんですね……
ホーンウルフが突進してきました。これ突進の勢いで切れませんかね?
……無理でした。普通に噛みつかれかけました……
えーと神剣じゃなくても一応ちゃんと使えるっぽいのでスキルも使えるでしょう……
「『回し切り』!」
回し切り使いましたが……以外に切れるものですね……
「まぁ最初にしてはいい太刀すじね。まぁ適応している剣じゃないからかもしれないけど結構切り口荒いわね……」
手元が狂ったのか適応してない剣だからか、と言われたら両方だろう。そもそも平和な日本で剣を振るう事なんてまず無いしあったとしても剣道の竹刀だろう。
部活?どうも帰宅部です。
「それでそのホーンウルフはどうするの?」
せっかく狩ったのだから防具の素材にしたいが……
「え?どうするって……ああそういうことね。……そうね食べましょうか!」
いやそうゆことじゃないんだけども……まぁ美味しそうだしいいか……
その日の夕飯はなんというか……美味しく無いわけではなかったがそこまで美味しい訳ではなかった。
「草薙、起きて……王都が見えて来たわよ!」
次の日は特に何も無く、やっと王都に着いたらしい。
「う〜〜ん……結構長かったですね。」
日付にして約7日……一週間だ。
今頃ハクさんは何してるのかな〜なんて事を考えながら馬車を降りた。
「城への道はこちらになります」
馬車の人に案内されゆっくり観光する間もなく城に通された。
「剣の勇者様がご到着なされました!」
馬車の人がそう言うと扉が開きそこには王が座っていた。その隣にたっているのは王女かな?見た目小さいし。じゃあ王の隣に座っているのは女王か……
「よくぞ参った。剣の勇者よ。早速だが早々に旅に出てもらい魔王を討伐して頂きたい。しかしながら魔王の野郎……ゴッホン……魔王は世界に宣戦布告したくせに……したのに城の場所を言わなかった。なのですまんが自分達で探してもらう事になる。……本当にすまんの。当然ながら探すのに協力はする。」
この王様相当魔王に切れてるな。しかも城の場所わかんないんですか……キッツ!
「旅の支度金として金貨10枚を渡しておく。明日の朝、渡そう。そして剣の勇者様、こっちに来てください」
王がそう言うと王の後ろにある扉が開いて階段が見えた。
「では着いてきてください」
僕は言われた通りに王の後ろをついて行った。
「こちらの扉の奥に神剣が置いてあります。ですが私は着いてくことができませぬ故、勇者様だけで行ってください」
「行けない理由はなんですか?」
単純な疑問だが、行けないならなぜあるとわかるのだろうか?
「元々神剣は、城の地下に鎮座しておりました。ですがある日突然地下からなくなっていて探してみるとこの部屋に鎮座してあったのです。それを戻しに行った者がいたのですが……この世を去りました。そしてその日に協会のほうに神からのお告げがあり、剣の意識により勇者以外入れるな、との事なのです」
なるほど。そんな理由があったのですね……というか神剣には意識があるんですか……
「なるほど、わかりました。では行きますね」
そう王様に言って扉を開き中に入った。
扉を開いた先にはとても綺麗な剣で美しい剣がーーーーーーなかった
「いやこうゆうのって扉を開いた先にあるもんじゃないの!?」
ついつい言葉に出てしまったけど扉を開いた先にないのは予想外だった
「仕方ない。探しますか……」
この部屋は見渡す限りに武器や防具が置いてありまさに武器庫だった。窓があり、そちらの方に行くと一つの剣が床に刺さっていた。窓から少し溢れている光を帯びてとても綺麗な剣だった。
「これが……神剣ですか……。とても綺麗ですね」
「ありがとう。けどこれでも元魔剣なんだよ?」
………………え?
作者代行「どうも。作者の代わりです。」
後書きちゃん「なんか堅苦しい名前ね。」
作者「文句言うなや……後々変わる予定です!」
作者代行「これからは作者の代わりに説明したりなんたりします。」
作者「たまに出てくるよ自分も」
後書きちゃん「あっそ……で最後の声は誰が言ったの?」
作者代行「大体の人がわかってると思うので次回ちゃんと分かります、とだけ言わせてもらいます」
作者「ハクの方の街旅立ってからって言ったんですが早めました。理由はいつか分かります。」
作者代行のいい名前あったら出来ればコメントください。by作者