ホーリーの進化
昨日は結局野宿した。まぁあんまり寝れなかったけど……ずっと溶けるような音が耳元するのって気持ち悪かった。
「ふぁ〜〜」
まだ眠いが流石に報告しないとヤバそう。あ〜面倒くさい……
「ご主人様〜なんでそんなに眠そうなの〜?昨日そんなに眠れなかったの〜?」
ラスお前誰のせいだと思ってんだ……
「あ!ハクさんじゃないですか!探してたんでよ!」
意味が分からないんだが……野宿で使った物片付けてから街の門の前にいくといきなり門番に驚かれた。
「なんで俺を探してたんだ?」
「スライムの駆除にいってからもう一日経ってるんですよ!?スライムで死ぬわけ無いので何か問題が起きたのかと……」
なるほどだ。確かにスライムで死ぬ冒険者なんていないから心配になるだろう。
「数が多かったからな。駆除するのに時間が掛かって遅くなった。大量発生では治まらないくらいの量いたからな」
「なるほどです……もしかして何処かに巣か何かあったんですかね?」
ここは変異種の事を話すべきか……いや、やめておこう。確かに倒したが復活しないとも限らない。変に安心しない方がいいかもしれない。
「多分そうだろうな。じゃないとあんな数不自然すぎる……」
「そんなに多かったんですか……お疲れ様です。この
ままギルドに向かわれるんですか?」
「?ああそうだが……」
何かギルドにあるんだろうか?
「ついでに受付の右から三番目の人にこれを届けてください。お願いします」
そう言いながら門番は弁当を渡してきた。いやなんでだよ!?
「実はその受付の人は俺の妻でして……今日の弁当当番、俺なんですけど私忘れてしまって……本人もその事忘れて行ってしまったんですよ」
「はぁ〜事情は分かった。ついでに持ってくよ」
「ありがとうございます。ではお願いしますね」
とゆう訳で弁当持ってギルドに来たわけ何んだか……
「いや並びすぎだろ!?朝のギルドってこんなに人いるのか……」
「ご主人様ご主人様、驚いてないで早く並んだ方がいいと思います」
いやそうなんだけどな……どれが俺の受付かわからわ!
「なぁホーリー、どれが俺の担当の受付?」
ホーリー、お前の鑑定でどうにかしてくれ……
「鑑定でどうにかなると思ってるんだと思うんですけど無理ですからね!?」
まじか〜仕方ない弁当だけ届けて人がすくなくなるのを待つか。
「えーと右から三番目は……ここか」
結局並ばなければならないのは仕方ない。
「やっと俺たちの番か」
「あれ?私の担当の方では無いですよね?どうしたんですか?」
「えっと……あなたの旦那さんから弁当を預かってまして……それを届けに来ました……」
ヤバい凄いカタコトになった……
「あっすいません!ありがとうございます!」
まぁいいか……
「では。用事が済んだので……」
「弁当ありがとうございました!」
あの後、無事に受付が済んだのでついでに安いオススメの宿を教えて貰った。
「ここがおすすめの宿のカリミか」
名前……もう少しどうにかならなかったのかな……
なんか借りた身のように思えるから。
「ご主人様ご主人様、これ名前どうかならなかったんですかね?」
「ホーリー、それ俺も思った」
ラスは今寝ている。本人は三時間と言っていたが結局夜通し吸収していたからだ。
「ようこそ!宿、カリミへ!」
取り敢えず、準備するために1週間くらい借りるか。
「1週間分でお願いします。」
「わかりました。では7日分ですので銅貨5枚です。」
「分かった」
依頼料とライトスライムの素材で合計銀貨15枚。宿代で残り銀貨14枚と銅貨5枚。まぁまぁ良い装備が買えそうだ。
「さて、変異種倒したしレベルも上がってるだろうからステータスの確認でもするか……」
名前 ハク Lv6
ジョブ テイマーLv4
HP 690
魔力 169
ジョブスキル テイムLv4 従魔召喚
魔聴 ブーストLv2
スキル ステータス魔法 初級魔法Lv3
魔力探知Lv2
従魔2 sp20
ステータス魔法のレベルが上がっているからかHPと魔力が新しく増えている。でもってspが20もある。
振るか〜
名前 ハクLv6
ジョブ テイマーLv4
HP 690
魔力 160
ジョブスキル テイムLv4 従魔召喚
魔聴 ブーストLv4 new視覚共有
new感覚共有
スキル ステータス魔法 初級魔法LvMAX
魔力探知Lv2 new短剣術Lv1 new 鑑定
従魔2 sp0
「まぁこんな感じか……」
今後従魔だけで戦うのはキツイだろうから短剣術をとったが遠距離の方がいいのか?まぁ魔法あるし何とかなるか
「ふぁ〜……あれご主人様新しくスキルとったんですね。」
さっきまで寝ていたホーリーが目を覚ました。でもって速攻鑑定使ったのか……
「お前もしかして常時鑑定してたりする?」
いくらなんでも早すぎるからな。まだ常時鑑定しているなら納得出来る。
「あれ?もしかして知らないんですか?ご主人様今、ステータス使ってますよね?従魔なら見えますよ?」
……えっまじ?
「見えなくするにはどうしたらいい?」
「命じればいいんですよ」
「『主として従魔に命じる。今後我の許可無しでステータスを見るのを禁ずる』っとこんな感じでいいのか?」
「見えなくなったので問題ないと思います」
はぁ〜今まで自分のステータス見られてたとかなんかな〜まぁ問題ない……訳では無いがすぎた事だ仕方ない。
「さて、起きたしまずはホーリーのステータス振るか」
「えっ……勝手に振るのはやめてください!というか自分で振りたいです。ご主人様が死んだら従魔登録消えますし」
「言っとくが死ぬ時は一緒だからな?」
何言ってんだこいつは?死ぬ時も一緒に決まってるだろう。
「嘘ですよね……?」
「俺は嘘はつかないぞ。残念だったな」
「もういいです……。ですがステータスは私の意見も取り入れてくださいね?」
はぁ〜仕方ないな。
「分かった。ステータスはこれから基本的に一緒に振るぞ。これで文句ないな?」
「はい。問題ないです。」
そんじゃ〜始めるか
名前 ホーリー LvMAX
種族 シャープスネイク(進化可能)
種族スキル 硬化 シャープファングLv5
スキル 索敵Lv3 蛇睨み 鑑定LvMAX 小大化 威嚇Lv2
sp15
進化可能ってなんだよ!?文字通り進化できるってことか。レベルがMAXだからか種族が上にいくってことだよな……
「ホーリー、進化可能ってあるし進化してくれ」
「ご主人様ご主人様、選択肢が現れたんですが……どれにすればいいですか?」
進化先は一つじゃないのか……
「俺には見えないからな『視覚共有』」
こんな所で使うとは思って無かったな。まぁ丁度いいしな。
ーーー進化先ーーー
《ビッグシャープスネイク》
《リーフスネイク》
「なるほどな。ホーリー、説明みたいなのは見れないか?」
「えっと……あっ見れました」
ビッグシャープスネイク
大きくなったシャープスネイク。大きくなったことによりさらに硬さ、鋭さが上がった。
リーフスネイク
森にいるとても珍しい蛇。尻尾に葉っぱが生えており、そこから光合成している。シャープスネイクの変異体で木と同じぐらい硬く鋭い。
「これ選択肢は1つだろ。まぁ決めるのはホーリーだが。でどれにする?」
まぁすぐに決めなくてもいいが……。多分そのまま大きくなるか別の種族になってどんどん大きくなっていくかの違いだろ。なのでリーフスネイクの場合は通常サイズが今のままなのだろう。
「決めました。リーフスネイクにしますね」
そういってホーリーはリーフスネイクを選択した。
「ーー!!」
……なんかすっごい痛そうなんだけど。バキバキ音鳴ってるし……
そんなことを思ってる間に進化は終わっていた。
「本当に尻尾?に葉っぱ生えてるな。まぁ鋭い鱗が綺麗になって白いままなのに硬くなってるな」
「………………めっちゃ痛かったです。」
……まぁ進化は痛いらしい。ということしか分からなかった。
次はラスだな。
作者「言っておきますがラスは既に進化してます。理由は亜種の核を取り込んでいるからですね。」
後書きちゃん「種族名は?あとニロちゃんと草薙は次いつ出てくるの?」
作者「次回種族名は分かります。ニロと草薙についてはこの街の話が終わったら(終わる時期未定)書きます。多分。もしかしたら早まるかも?」