戦闘後編
俺は変異種が怯んでいる隙に体の上に登った。しかし、不思議なことに核が見つからない。変異種の集まりだろうがスライムであれば核はある。それを潰せば勝てる、なのにない。
「なぁラス、こいつの核どこにあると思う?」
分からなすぎるのでスライムであるラスに聞いた。
「うーんとね〜なんか下の方にある!」
下の方?
「具体的にどれぐらい下なんだ?」
「一番下!」
そんな元気よく答えられてもな……一番下ってことはここから削っていけば再生される前に間に合うか?
「ホーリー!あとどれぐらいもつ!」
「そろそろ限界です!」
ホーリーがそろそろ限界。こっちも限界が近い。クソ……ここで引き下がって逃げるのが一番なのか…………
そういえば初級魔法使えたな……魔力は……そこまで使ってないし結構ある。だがスライム相手ではそこまで効かない。ブーストの効果も切れる……一か八か試す以外無いな。
「『荒れ狂う炎よ。我が名の元に槍となり放たれよ』
ファイランス!」
初級魔法のファイランス使ってみたが核を狙い撃つことはできなかった。
「ご主人様!すみません、もう限界です!」
ホーリーに限界がきて、怯んでいた変異種は揺れ始めた。
「仕方ない。一回降りるか。」
さてここからどれすれば勝てる?魔法は届かない……
いや相手は雷を吸収する。なら限界まで吸わせてみるか?う〜ん……土魔法で上下逆にした方がいいか。
「『荒れ狂う土よ。我が名の元に大地を作れ』
クリエイトアース!」
俺はクリエイトアースで新たに大地を作り亜種の体を逆転させた。
「ホーリー!上から噛みつけろ!」
「『小大化』!『シャープファング』!」
ホーリーは小大化を解き核の真上に移動してから再度小大化を使い大きくなり核を歯で掴み亜種の体からださせた。
「見た目だけあって結構大きな核だな……ラスあれ吸収できるか?」
吸収出来ればラスが強くなるかもしれないのできいてみた。
「うん。ちょっと時間掛るけどできるよ〜」
「なら吸収してくれ。ホーリーその核をこっちに投げろ!」
「えっと……わかりました!」
あいついきなり俺目掛けて投げてきやがった!?確かにこっちに投げろと言ったけども!
「おいホーリー!ふざけないでくれ!?……クソ!ラス!『主としてラスに命じる。我が命令に従いスキルを使用せよ』!」
「『吸収』〜」
ラスが吸収を使った途端、ラスの体は大きくなり核を包み込んだ。
「後三時間位で吸収終わるよ〜」
待って三時間!?これはここで野宿だな……
「ホーリー、今日はここで野宿だな……」
「わかりました。なんか食べれるも狩ってきますよ。」
目の前に広がるのは核を包んでいるラスと亜種の死体(核なし)亜種の死体あるならそれ食うか。
「いや、いい。丁度目の前にスライムが大量にあるしな……あ〜帰ったらマジックバック探すか〜」
そんなこんなで俺たちと変異種の戦闘は終わった。ついでに晩飯も決まった。
作者「結果的に勝ちました!いや〜魔法の詠唱とか考えるの楽しい!で、ハク達は勝ったので次回は主にステータス確認かな。後従魔の進化があるかも……?」
後書きちゃん「えっ!ホーリーが進化するの!?」
作者「いや……誰もホーリーとは言ってないでしょうが……」
後書きちゃん「いやラスだと早すぎる……けど変異種のスライムの核取り込んだし有り得るか……」
作者「では!次回もお楽しみに〜」