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ただのテイマーの物語  作者: 三色のだんご
別れてから
14/66

戦闘前編

『ん?ご主人様、何か強いのが近づいて来てます!』


流石にスルーして帰らない?強い部類なら多分勝てないだろうし……おっ……なんか見えてきた。


「んんっ!?」


なんかデカ過ぎない??見た目はライトスライムに近い感じだが、にしてはデカすぎる。あれか、噂に聞く変異種ってやつか?

『さっきの戦闘で鑑定眼を使えるようになったので使いますね』

「え、何それそんなの使えるようになったの??」

『多分ですが《テイマー》による影響じゃないですかね?普通とは違う成長の仕方をするようになるとか?あ、あれはライトスライムの進化系のライデンスライムだそうです』

「変異種ではないのか……ならいけるか?」

『いや、やめた方が良いと思いますよ?鑑定眼で見えない部分もありますし……種族名の横に何かが見えるんですが化けてよく分かりませんし。触らぬ神に何とやらです』

「まぁそれもそうだな」


という訳で帰ろうとしたら強い威圧感を背後から感じた。逃げずに戦えってか?


「ホーリー、どうやら帰してはくれないらしいぞ」

『その様ですね。ご主人様、腹を括りましょう。下手したら冗談抜きで死ぬと思うので』

「だな」


今の位置からライデンスライムまでの距離は目算500mくらい、俺もあいつも、この距離を一気に詰めるのは無理だな。


「ホーリー、行って来い!!『従魔召喚』!」

『了解です!!』


ホーリーをライデンスライムの後ろに召喚して奇襲を仕掛ける。スライムの弱点は魔核のみだ。逆に魔核さえ攻撃できればそれで勝てる


「ーーー!!」

『っ!ご主人様!!』

「っ!?あっぶな!?」


何も動きがないから油断していた。今回はホーリーが叫んだから避けれたが俺一人だったら間違いなく突進にぶつかっていた。にしてもとんでもない速さだったな、しかも予備動作は一切なかった。スライムに疲れがないと考えると短期決戦の方が良さそうだな。


短剣は予備を含め二本ある、なら一歩投げるのに使ったって問題ないだろう。


「ホーリー、全身を使ってあいつの拘束を頼む」

『分かりましたが……何をするつもりですか?』

「魔核をこいつで撃ち抜く」

『なるほど、じゃあとりあえず拘束しますね。再召喚をお願います』

「了解、『召喚』!」


再度後ろにホーリーを召喚して、拘束させる。ホーリーが巻きついた瞬間、ライデンスライムの身体が少し光り始めた。


「っ!ホーリー、急いで魔力体に戻れ!」

『わ、分かりました!』

「ーーーーーー!!」


ホーリーが魔力体に戻った直後、ライデンスライムの下に魔法陣が現れて雷魔法が放たれた。危なかった……もう少し遅ければホーリーはあれを直で食らっていただろう。しかし放電中は動けないのか?なら……!


「っシ!」


硬直してる間に右手に持っている短剣を魔核目掛けて投げた。結果は当たりこそしたが刺さった状態で止まった。

これは……どっちだ?


「ーーーーー!!」

「なっ!?」


少し様子を伺っていると、突然ライデンスライムが膨張し始め、弾けた。


「一体どういうことだよ……」


辺りを見渡すとそこら中にスライムの死体と同じ物体が散らかっている。これは倒せたって事で良いのだろうか?


「『召喚』ホーリー、一応辺りの警戒を……ッ!?」

『ご主人様!!』


ホーリーに警戒を頼もうとしたところ、唐突に腹部に痛みが走った。どうやらライトスライムが突進してきたらしい。スライムは反撃してこないんじゃなかったのか?


「ーーー!!」

『よくもご主人様を!!』


突進してきたスライムにホーリーが噛みつき、身体の半分以上を魔核と共に噛みちぎるがすぐさま再生して少し離れた位置でこちらを警戒している。


「ホーリー、『鑑定眼』を頼む。こいつ、普通じゃないぞ」

『分かりました……っ!こいつ、さっきのライデンスライムです!どうやら無駄な身体を全て再生力に変化したみたいです!』

「んな無茶苦茶な……仕方ない、第二回戦の始まりだ!!」


既に日は傾き始めている、夜になると視界が悪くなりこちらが圧倒的に不利となる。短期決戦で狩ってやるよ、ライデンスライム!

作者「これ以上長くなると投稿めちゃくちゃ遅れるので前編後編にわけました。蛇睨みと威嚇の違いは簡単に言うと蛇睨みは相手を動きにくくさせる、威嚇は相手を怯ませる、ということです。」

後書きちゃん「あれ?ハク達って勝てるの?」

作者「正直にな話悩んでるんですよね〜まぁ次回分からります。」

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