冒険者登録後編
名前 ハク
ジョブ テイマー
一瞬ステータスかと思ったが名前とジョブが表示された。
「ジョブはこちらで合ってますか?」
「ああ、合ってます」
「了解しました。ではこちらを」
板からカードが出てきてそれをギルド職員が渡してきたので受け取った。
「では、先に次の方をしますがよろしいですか?」
「それで大丈夫です」
こんな感じで俺たちは冒険者登録を済ませた。
「説明の前に従魔登録をしますね。従魔の方をこの『簡易鑑定板』に乗せてください。そしてその後冒険者カードをかざしてください」
職員の言った通りにしたらいきなりホーリーの周りが光初めそれはまるで鑑定の日の時を思い出させるように綺麗だった
名前 ホーリー
種族 シャープスネイク
主人 ハク
「ご主人ご主人、この光綺麗ですね」
「ああ、そうだな」
「これで従魔登録は完了です。次に説明をしますね。
まず私の自己紹介から。
これからこの街で貴方達の担当をするキャリーです。よろしくね。後、担当が決まるのはこの街だけだから他の街では担当はつかないのでそこはよろしく。」
「軽く自己紹介も済んだし、冒険者の説明に入るわね。
まず冒険者ランクの説明から。冒険者ランクは五個の段階に分かれているの。順番にE、C、B、A、Sとなっています。」
「次に依頼についてね。依頼は基本は自分で選んで行うのだけれど上の方のランクだと指名依頼が来ます。あと、失敗したら依頼の金額分支払いが発生するから気おつけてね。これで説明は終了です。何か質問はありますか?」
「いや、特にないな。ニロや草薙はなにかあるか?」
「いえ、特に」
「私も特にないわ」
「じゃあ早速依頼を受けるか。何か初心者に手頃の依頼ってあるか?」
「なら、今丁度大量発生してるライトスライムの討伐依頼かな。依頼料も高くつくし、ライトスライムは結構弱い分類だからね」
「ならそれにします」
こうして、無事に依頼を受け終わり、さぁ今から行こと思ったら
「神剣使いになったやつは誰だ!」
なんかいきなり国に使える騎士?が入ってきたんだが……え、なに草薙なんかやらかしたん!?と思って草薙の方を向くと首を横振っているので違うのだろう。
え、じゃあ一体なんの用だろ。思い当たる節がない。
「王からの指名だ。一回謁見しに来てくれと。で、誰なんだ神剣使いは」
「えっと僕です。神剣使いは」
そっと手を挙げて草薙が言った。これ、言わない方が良かったやつでは?と俺は思ったが、まぁ言ってしまったし、どうしもないか〜と諦めた。
「よし、ならこちらに付いて来て頂こうか。」
「えっ……なんでですか?」
まぁ当然の疑問だ。一回謁見に来いは、分かるがついて行く義理なんてないのだ。
「今言わなかった?謁見に来いと。だから今から行くんだよ。謁見しに王都へ」
「王の命令は絶対だ。来い」
流石に王からの命令には逆らえない。たが此方としても抗わない訳では無い。
「王からの命令だろうと草薙は俺達の仲間だ。それにいつか王都にも行く予定だ。その時で良いだろ。」
「ダメだ。最近、魔物の活性化が確認された。その上大量発生が多い。これは魔王に着いた者が現れたと見ていい。だからその草薙殿には王に謁見し、勇者として、魔王を討伐してもらう。」
成程、そういう事か。草薙のジョブには神剣とある。それは確かに王都に一本ある。だが、誰も鞘から抜けない。それはジョブが合ってないからだ。しかし草薙なら抜けるかもしれない……いや絶対抜けるだろう。
神剣は神の名がつくほど協力だ。それを使える草薙に魔王を討伐させる、という訳か。
「犠牲なく魔王を討伐するには草薙殿には勇者となってもらいたい。その為の王への謁見だ。」
なら仕方ない。犠牲が無いのが一番、それは草薙も分かっているのだろ。
「では、ハク、ニロそしてホーリー短い間でしたがお世話になりました。また何処かで」
そう言ってあの騎士に付いて行った。
「……よし!ニロ。俺達はライトスライムの討伐に向かうぞ!しゅんとしてばっかじゃ居られないし。」
「ええ、そうね……ねぇ私だけでも草薙に着いて行ったらダメかな……この世界に来たばかりの草薙が心配なの……あいつなら大丈夫って思っても不安が消えないの。きっと今日は宿に止まってる。だから……」
昔の口調に戻っているから必死でそして本心なのだろう。正直俺も不安だ。しかし、大丈夫だろうと信じ切っている。
これが俺とニロの食い違いだ
「ああ、お前だけでもあいつに……草薙に着いて行ってくれ。その方がきっと草薙も安心出来るだろ。あいつによろしく伝えといてくれよ」
「ええ、わかった。……じゃあまたね!ハク!ホーリーちゃん」
「元気よく言っても泣いてるの隠せないぞ……別れが辛いのはお前だけじゃない」
「ええ、けど最後位は笑って別れたいの」
「そうだな……じゃあ草薙によろしくな!ニロ!」
「ええ、じゃあまたね!ハク!ホーリーちゃん!」
そう言って俺達は別れた。
作者「いや、本当自分でも急展開すぎると思うんですよ。書きながら少し泣いたし。こんなシリアスにするつもりは無かったんですけどね本当。この後のストーリー展開的にここで別れる必要があったんです……」
後書きちゃん「けども!ニロちゃんまで別れさせる必要無かったでしょ!(´;ω;`)」
作者「感動の再開にはするのでどうか許してください……」
作者「後、話変わるけど、この世界の硬貨は下から鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、メタルです。ハクが受けたのは銅貨10枚です。その代わりライトスライム15体以上討伐です。硬貨を日本円に直すと鉄価は1枚10円、銅貨一枚100円、銀貨一枚1000円、金貨一枚一万円、メタル一枚十万円です。メタルは王族以外使えないので多分出番ほとんどないです。」
メタル「ファ!?」