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食いしんぼうエルフ姫と巡る、日本一周ほのぼの旅!  作者: タジリユウ@6作品書籍化


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第90話 北海道③ 時計台、ジンギスカン、札幌ラーメン


「……ふむ、普通の建物じゃな」


「まあ、札幌では有名な観光スポットだからね」


 続いては札幌市へとやってきた。もちろん北海道で一番人口が多く有名な都市だ。そしてこの札幌市の有名な観光スポットがここ札幌市時計台である。まあ、有名と言っても、日本三大ガッカリスポットとしてなんだけれどね。


 元々この時計台は旧札幌農学校演武場として初代教頭であるクラーク博士の提案によって建築された建物で、農学校の生徒たちが兵式訓練を行ったり、式典などが行われる中央講堂として使用されていたらしい。


 まあ、今日見てきた五稜郭タワーや神威岬なんかと比べると若干がっかりなのは分からなくもない。それと風情のある昔ながらの建物なんだけれど、周りを高層ビルに囲まれてしまっているのもちょっと残念かもしれない。


 他にも札幌テレビ塔や大通り公園なんかも観光地として有名だ。それにもう終わってしまったが、冬は札幌雪まつり、夏は大通り公園でビアガーデンなんかが開催されるんだよね。時期さえ合えばさらに良い街なのである。




「なんとも変わった鉄板なのじゃな」


「これはジンギスカン用の鍋だよ」


 目の前には中央が盛り上がった鉄製の特徴的な鍋がある。これはジンギスカン鍋で、ジンギスカンを焼いて食べるための鍋だ。


 盛り上がった部分にはたくさんの溝があって、そこから焼いた肉の脂が下へ溜まっていく仕組みになっている。野菜などを鍋の下へ敷いておくと、焼けたジンギスカンの脂で野菜が焼けていく。


「うむ、これはおいしいのじゃ!」


「ええ、羊の肉は匂いが強いイメージだったのですが、臭みもなくておいしいですね」


「ラムの場合だと臭みは少なくて食べやすいからね」


 そもそもジンギスカンとは羊肉のことなのだが、仔羊のラムと成熟した羊のマトン2種類がある。生後一年以内のラムの方は肉も柔らかく、臭みは少ないのが特徴だ。マトンの場合は独特の匂いというかクセが強いため、好き嫌いが分かれる味になっている。


 最初に食べるのはラムの方がおすすめだが、ミルネさんと喜屋武さんはどちらの肉も大丈夫みたいだな。もちろん俺も両方食べられるが、やはりラムの方がクセは少なくて好きかもしれない。


「道民の家庭にはこのジンギスカン鍋を持っている家が多いらしいよ」


 北海道に住んでいる友達から聞いたのだが、どうやら北海道のご家庭にはこの特徴的なジンギスカン鍋のホットプレートが常備されているらしい。


 そこらへんはだいぶ地域差もあるようだ。というのも、他の地域ではジンギスカンの肉が手に入りにくいということがある。北海道ではどこのスーパーでもジンギスカンが売られているし、スーパーどころかコンビニでも冷凍されたジンギスカンの肉が売っているからすごい。


 ジンギスカン鍋用のタレまで普通に売っているらしいから、北海道民にとってジンギスカンはかなり身近な料理なのだろう。




「変わった味じゃがおいしいラーメンなのじゃ!」


「これは札幌味噌ラーメンといって、味噌を使ったラーメンだね」


 ジンギスカンを楽しんだ後はそのまま〆のラーメンである。あとでラーメンを食べるから、少しジンギスカンは少なめにしていた。


「都内ではあまり味噌味のラーメンは見かけないので少し新鮮ですね」


「味噌ラーメンはここ札幌発祥だからね。それに北海道は地域によっていろいろなラーメンがあるんだよ」


 札幌の味噌ラーメン、函館の塩ラーメン、旭川の醤油ラーメンなどなど、味も様々な種類があるのも特徴的だ。特に札幌にはラーメン横丁という様々なラーメン屋が集まっている通りもある。


 味噌ラーメンは1950年代に味噌汁をうまくラーメンに組み合わせた店が発祥となり、当時のガイドブックなんかには味噌ラーメンのお店がかなり書かれていたようだからな。


 さて、初日からいろいろと観光をして名物を食べたが、北海道はまだ始まったばかりだ。明日は札幌から北上して旭川の方へと進んで行く。




 札幌の東に位置する富良野や美瑛もとても素晴らしい場観光地なのだが、どちらかというと夏に訪れるのがとても良い。夏の美瑛の丘は広く美しい緑色が広がっており、昔のたばこのCMのロケ地なんかにもなっている。


 富良野の夏は一面紫色のラベンダー畑がとても有名で、他にもひまわりやフラワーファーム、牧場にチーズ工房などが楽しめるようになっている。


 もちろん冬は冬でスキーやスノボーがおすすめだ。北海道は気温が低くて、雪は溶けにくく粒子が細かく水分量が少ないので、サラサラとしたパウダースノーがとても楽しめるようになっている。一度北海道でのスキーを経験してしまえば、もう他の場所には行けなくなるというくらいだ。


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キャンプ場
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