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食いしんぼうエルフ姫と巡る、日本一周ほのぼの旅!  作者: タジリユウ@6作品書籍化


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第41話 福岡県① 関門トンネル、太宰府天満宮


「さて、今日から九州に入るぞ」


 今日から本州を離れて九州地方へと入る。もちろん転移魔法を使って一瞬で移動できるのだが、せっかく自分達の足で行けるのなら、そこは経験しておかないとな。


 そして山口県から福岡県にはなんと徒歩や自転車でも移動をすることができる。


「橋を渡っていくのではないのかのう?」


「トンネルと言って、海の下を通っていくんだよ」


「海の下!?」


 そう関門トンネルは山口県と福岡県を海の下のトンネルによってつなげている。徒歩や自転車で移動することができるのだ。


 全長780mで徒15分ほどで福岡県に渡ることができるのだ。


「海の下なんて大丈夫なのかのう……いきなり海水が入ってきたら、妾の魔法でもそれほど長時間は持たんぞ……」


 むしろしばらくの間はもつのか……


 エレベーターを降りてトンネルを進んでいく。異世界だと海の下にトンネルを通すという発想がないから心配になる気持ちも分かる。


「ここがちょうど県の境目だね」


「分かりやすく白線で書いてありますね」


 山口県と福岡県の境目は白線によって区切られている。……ちょうど境目に立って、右半身は山口県で左半身は福岡県だぜ、とか大人になってもやっちゃうよね。


 そんな感じで福岡県に突入した。関門トンネルもとても面白いのだが、タクシーなどもほとんど通らない場所なので、徒歩で行くなら気を付ける必要があるぞ。




「妾達の世界の港とはだいぶ違うのじゃな」


「こっちの世界だと船やフェリーが沢山あるからね」


 ここ北九州にある門司港はレトロな雰囲気の港として有名な場所だ。昔は貿易で栄えていた場所らしい。


 鉄道博物館なんかもかるが、蒸気機関とかの詳しい説明もあるので、ミルネさんに見せるのは少し微妙なんだよな。異世界で産業革命とか起きたら面白そうなんだけど。


「というわけで門司港と言えば焼きカレーだね!」


「焼きカレー……カレーを焼いてしまうのか?」


「焼きカレーは門司港でのご当地グルメだよ。余ったカレーをグラタン風にオーブンで焼いたら香ばしくておいしくて、喫茶店で出したら好評だったことから始まったらしいね」


 門司で有名な焼きカレー。ご飯の上にカレーソースとチーズを乗せてオーブンで焼いた料理だ。


「あふっ、熱いけれどとってもおいしいのじゃ!」


「とろりと溶けたチーズがたまらないですね。それに半熟の卵がよく合います」


 焼きカレーは本当にアツアツだが、とろけたチーズがたまらなくおいしい。門司港には何十件もの焼きカレー店があって、その特色も店ごとに異なる。


 シーフードやハンバーグなどもあるし、焼きカレー店をいくつかまわってみるのも面白そうだ。




「おお、ここもだいぶ人が多いのじゃな。それに高い建物」


「博多は日本でも有数の都市だからね」


 北九州から移動して博多までやってきた。天神周辺は大都市なので人が多い。次の場所へ移動する前に少しこの光景を見せておきたかった。


 福岡空港からも近くてアクセスがしやすいのも嬉しいポイントだ。


「さて次の場所に移動しようか」




「ここが有名な太宰府天満宮ですか」


「そう、学問の神様で有名な太宰府天満宮だよ」


 そのまま移動してきたのは太宰府天満宮だ。ここは学問の神様として名高い菅原道真公を祀った全国に約12000もある天満宮の総本宮である。


 博多からは結構離れているため、普通ならバスや電車などを使って移動してくる。博多周辺はバスや地下鉄が多く走っているからな。


「なんでみんな牛の像の頭をなでておるのじゃ?」


「ああ、あれは御神牛(ごしんぎゅう)といって菅原道真公のお使いの牛なんだ。頭をなでると賢くなれると言われていて、怪我や病気がある場所をなでると快復するっと言われているんだよ」


 太宰府天満宮の境内の中を進んだ場所にある牛の像。太宰府天満宮といえば、むしろこの牛の像が頭に浮かぶと言っても過言ではないくらい有名だったりする。


「学問だけじゃなくて、健康祈願や厄払いなんかも有名だね。無事に九州まで来られたことだし、しっかりとお参りしておこう」


 太宰府天満宮の境内の中には大きな梅の木がある。これは太宰府天満宮の御神木である飛梅だ。道真公は梅の木を大切にしており、歌としても読んでいる。また、太宰府天満宮のお守りには梅のマークが描かれている。


「そして太宰府天満宮と言えば梅ヶ枝餅(うめがえもち)だよ!」


 太宰府天満宮にはいくつかのお茶屋さんがあり、そこでの名物として売り出しているのがこの梅ヶ枝餅である。といっても梅の味がしたり、梅が入っているわけではない。


 道真公に餅を梅の枝にさして渡したことがその始まりと言われており、焼いた餡入りのお餅に梅のマークが入っている。


「うむ、表面はカリカリとしていて、甘い餡がたっぷりと入っておるのじゃ! これはうまいのう!」


「温かいお餅とはとてもおいしいですね。それにこのお茶ともよく合います」


 梅ヶ枝餅は温かいからこそおいしいのである。また、無料で温かいお茶もいただけるので、ちょっとした休憩に最高である。


 他にも受験生にための縁起物のから揚げが入ったチキンカツの合格バーガーなんてのもある。梅の酸味のあるソースを使った太宰府バーガーや太宰府から揚げなんかも有名だな。


最後まで読んで頂きまして誠にありがとうございます!

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誤字脱字、日本語のおかしいところがありましたら教えて頂けますと非常に嬉しいです( ^ω^ )

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