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食いしんぼうエルフ姫と巡る、日本一周ほのぼの旅!  作者: タジリユウ@6作品書籍化


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第37話 香川県① うどん


「さあ、今日は香川県の名物のうどんの食べ歩きをしていこう!」


「うどん……というと確か名古屋の味噌煮込みうどんや三重の伊勢うどんで食べた、太い麺料理じゃったな」


「そう、そのうどんだよ。だけど香川県のうどんは讃岐うどんと呼ばれてあっさりしたダシとモチモチとした弾力と粘りのあるコシの強さが有名なんだ」


 香川県は別名うどん県とも呼ばれている。讃岐うどんとは香川県の特産品で、香川県のうどんと言えば、基本的にはこの讃岐うどんのことを指している。


 讃岐うどんの条件には、香川県内で作られたもの、加水量40%以上、加塩量3%以上、熟成時間が2時間以上、15分以内で茹で上がるという条件がある。


「まあ細かい説明をしていくよりも実際にうどんを食べてみるとしよう」




 まず初めにやってきたのは香川県高松駅付近にあるうどん屋だ。香川県はうどん県と呼ばれるだけあって、県内にものすごい数のうどん屋が存在する。しかも各お店ごとに味が全然違うので異なるうどん屋を何店も巡る食べ歩きがおすすめだ。


「ふむ、自分でほしいものを取るのじゃな」


「うん。うどんは注文するけれど、天ぷらやおにぎりは自分で好きなものを選ぶんだ」


 香川県のうどん屋さんは基本的にセルフサービスとなっている。最近ではこういった香川と同じセルフサービスのチェーン店ができているから、そこまでうどん屋のセルフ式は珍しくなくなってきた。


「1玉200円、大盛りの2玉で300円……どのメニューもとても安いですね」


「そう、そこが香川県のうどんの良いところのひとつなんだよ!」


 香川県のうどん屋さんはとても安い店が多い。1杯150円どころか1杯100円の店もいくつか存在する。しかも安い上に味はこの上なくうまい店ばかりだ。


 なんで香川県のうどんはこんなに安いのか不思議で仕方がないくらいだ。


「う~むどれかひとつだけを選ぶというのは難しいのう」


「それくらいにしないとすぐにお腹がいっぱいになっちゃうからね」


 今回うどん店の食べ歩きをする際にはひとつのルールを設けた。ひとつの店で頼んでいいのは1玉と天ぷらひとつのみとすること。


 うどん1玉と天ぷらひとつだけなら、1店でそれほどお腹は膨れないからな。本音を言うと大盛りに天ぷら2~3つ食べたいくらいだ。


「おお、これはうまいのう! 噛み応えがあって喉越しもあって、味わい深いこの温かいスープがおいしいのじゃ!」


「ええ、これがこの値段とは信じられないです。天ぷらと合わせても本当においしいですね」


 やはり讃岐うどんのこのコシはたまらない。そして香川県のうどんはイリコという小魚を乾燥させたもので出汁を取っているお店が多い。あっさりとしながら味わい深いイリコ出汁はこの辺りでしか味わえない。


「あっという間に食べ終わってしまったのう……」


「名残惜しいけど次の店に行こうか。まだまだおいしいお店はいっぱいあるからね」


 次の店に行くまではお腹を減らすためにも少し歩いてから移動することにした。実際にうどん店を巡る場合には有名店は駅から離れたお店が多いので、車やバイクなどで回ることがおすすめだぞ。。




「おお、さっきの店よりもうどんがモチモチしておるのじゃ! それに出汁も味が結構異なるのじゃな」


「……同じうどんでも味がここまで違うのには驚きましたね」


「ここは結構な有名店でね。味もそうだけど昼の1時間だけしか空いていないんだよ」


「1時間!?」


 ここのお店はなんと昼のたった1時間しか空いていないという、香川県のうどん屋さんの中でも特に変ったお店だ。


 たったの1時間でしかも値段も安いのに経営は大丈夫なのかと疑問に思うだろうけれど、ここはうどんの製麺所となっており、メインはうどんの麺を売っており、昼の営業はおまけと宣伝を兼ねているわけである。


 値段もめちゃくちゃ安いし、うどんの味自体はこのお店が一番うまいと思っている。営業時間が短く、非常に込んでいるため、気軽に来ることはできないかもしれないが、本当におすすめのお店だぞ。




「このお店ではすべて自分でよそうのですね……」


「それが逆にこの店の売りでもあるからね」


 次にやってきたのは住宅街の真ん中にあるうどん屋さんだ。ここも製麺所をやっている。


 このお店の特徴はほぼすべてセルフでやることだ。自分でお箸を取って丼を取って、自分で鍋にある出汁をかけて天ぷらを入れる。そして食べ終わったら自分で流し台に丼を持っていくところまでやるのだ。


 その分お値段のほうもお安くなっているし、なによりここまで自分でできるのは面白い。


「あと出汁をかける時に鍋の中にあるイリコも入れられるんだよね」


 そして鍋の底に沈んでいる出汁を取ったイリコ自体もうどんのトッピングとして無料で食べられるんだよな、これが。


「おお、ここも前の2店と違った味じゃがうまいのじゃ!」


「本当に店ごとに全然味が違うのですね。それにどこのお店も安くておいしいです」


 そうなんだよ、香川県のうどんはどこのお店も本当に安くておいしい。香川県に住んでいたら毎日うどんを食べてしまいそうだな。




 そのあとも釜玉うどん発祥の有名なお店や、釜揚げうどんで有名なお店、きつねうどんの有名なお店などを食べ歩いた。他にもネットにも載っていない隠れた名店や見つけることが難しいお店などもある。


 ちなみに香川県のうどんをメインにした映画も有名なので、まだ見ていない人がいたらおすすめだぞ。


最後まで読んで頂きまして誠にありがとうございます!

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誤字脱字、日本語のおかしいところがありましたら教えて頂けますと非常に嬉しいです( ^ω^ )

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