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準備

 娘をブラック組織から救うにはどうしたらいいか。


 まず本人に辞める気がないかと軽く訊いてみたが、辞める気はないとの回答。


 むぐぐ・・・。


 本人がそう言うなら、続けさせてあげなければならない。子どもの意思を大切にする。これは大切なことだ。


 ということで、次は私が娘のいる野球チームにお父さんコーチとして入り、現場から地域の昭和野球の体質を変えられるか探ってみることにした。ちなみにこの時はまだ、娘のチームは先日の暴力監督のいるようなチームではないと思っていたので、その点はあまり心配せずにいた。ただし、私も監督や一部のコーチから、


「打たれへんなら、バット捨ててまえ!」


 みたいな暴言を毎試合聞いてはいた。この辺は、なんとか直せないものかとおもったりもした。


 ネットの情報だけじゃわからん。ってことで、野球関連(主に少年野球)の本を5冊購入。全部で8千円弱。痛い出費・・・何を言うか、これぐらい娘のためなら(目から血の涙)。


 野球を知らない私が買った本は以下の通り。


『少年野球監督が使いたい選手がやっている!デキるプレイ56』

→技術面の知識獲得のためと子どもたちに教えるときに使う用として購入。絵が多用されてて読みやすく、初心者にも分かりやすかった。


『少年野球児典』

→技術面の知識獲得のためと子どもたちに教えるときに使う用として購入。少年野球組織内で使われている用語を完全網羅(かんぜんもうら)しているっぽく、少年野球用語ではサヨナラグーグル先生できるっぽかった。


『多賀少年野球クラブ「勝手にうまくなる」仕組みづくり』

→チーム運営の知識獲得のため。


『球導 野球少年を正しく導くためのアドバイス』

→チーム運営の知識獲得のため。


『弱者の流儀 野村克也31の考え』

→ただの野村監督好き。すっげー人生の勉強になりました。


 はい、著者全員野球指導キャリア20年以上とかプロ野球チームで教えてましたとかそんなん。私はトーシロー。ここの言葉をそのまま借りて来ましたじゃ、経験者たちに笑われるだけなのは目に見えてる。

 でも、どうせだいたいの指導者や親御さんたちはこういうの読まないし、読んでもローカライズ(現場に落とし込むこと)をしないと使えないことを分かっている人が少ないから、もし私がうまくここで得た知識をローカライズできれば、娘のいる少年野球チーム内での自分の居場所はまず確保できそう。自分の居場所とはすなわち、自分がチームのため、大きくは地域、さらに大きくは野球のために自分が活躍できる、頼りにされる場所。


 でも、ローカライズってすんごい難しいんです。頭で分かって、会社である程度実践できている私だって、少年野球チームの現場でうまくいくかなんて全然分かんないです、はい。泣きそう。だって、知り合いが妻と娘しかいないところに入って、奮闘する予定なんだよ?不安で胸が張り裂ける。こんな頭でっかちくん、全く門前払いの未来も普通にある。

 ひとつの道をある程度極めると、別の道を極めるとき早くなる。そうだよ、誰か偉い人がそんなことを言っていた。確か、かぐや様が白銀会長に言っていたセリフ。大丈夫、私ならやれる。そう思うしかないんだ。

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