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少年野球の中の普通

 もう少し少年野球で起こっていることを説明してみる。“怒鳴る”というのは一般企業でも普通にあるし、それぐらい耐えられる力を養おうよと大半の人が思う。しかし、これは少年野球の世界で行われている“怒鳴る”をちゃんと説明できていない。例えば、ある子どもがいたずら(ごころ)から背中を向けている子どもに向けてわざとボールを投げてビックリさせようとしているケース。この場合、大人はそんな危険なことは絶対させてはいけないから“怒鳴る”ことをする人もいるだろう。この“怒鳴る”はあってもいい。


 しかし、少年野球は練習中にボールを取り損なうエラーをしただけで“怒鳴る”のだ。しかも、何度も。そして、そうやって怒鳴られる子がどんな子どもになっていくかと言えば、ミスを怖がって挑戦しなくなっていく子になっていく可能性が出てくる(この情報はネットの記事〈https://miginoude.jp/2782/〉を参照)。


 会社にいて、例えば上司への簡単な報告メールに「ありがとうござました」という誤字レベルをしただけで、いきなりレベルMAXで“怒鳴られる”とかありえるだろうか。


え?何?こんなミスレベルでいきなり全力叱責(ぜんりょくしっせき)とか、おれ、入る会社間違えた?


 と思うのが最近では普通だろう。もちろん、自分の日頃の行いが悪すぎたら無くもないかもしれないが、こんなことはブラック企業に勤めている限りありえない。


 ネットでのコメントでも少年野球の体質に対して以下の言葉をよく見る気がする。


“え?まだこんなことやってんの?”

“え?なにこれ?普通に引く”

“昭和の文化が残っている”


 みんな入ってすぐにそれに気付くのだが、野球が大好きとか、苦しいことから逃げてはいけないとか、近所付き合いもあって辞めにくいとかそういうのがあって、辞められない人がいっぱいいる。そして、人は同調圧力に弱いから、みんなパワハラがあることを知っても、“少年野球はそういうところだから”と言い聞かせて泥水とともに飲み込んでいく。それが普通になっている。


 そんな世界であることも知らず、私は娘をそんなブラック組織に入れてしまったのだ。メジャースポーツの組織にまさかそんなブラックなことがあるわけ無いと思っていたが、調べれば調べるほどあったのである・・・これは、どうしたものか・・・私は頭を抱えた・・・。

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