野球は消えない
私たちは勘違いしてはいけない。野球は素晴らしい。日本では俄然人気が高い。多様化で相対的に野球人口が減った?いや、そんなことはない。野球に変わる習い事を、私はずっと探しているが簡単に見つからない。あるとしたら、サッカーぐらい。水泳やテニスなどは週一の1時間しかないし、団体競技ではない。
野球をやらない私でも、小さい頃から野球中継は見てきたし、だいたいのスター選手は知っている。東京2020の野球中継だって手に汗握って見てきたし、金メダルが取れたときは嬉しくて泣いた。
つまり、野球人口が減りつづけている理由は、現場の指導者、特に少年野球の年配指導者が平然と子どもたちの自主性を奪う野球をやり続けているからだと思う。新しい風を全然取り入れない。昭和の指導法がどんどん時代から置いてけぼりになっていることが大きい気がする。全日本軟式野球連盟はその現状をまだ許している。平成も終わって令和ももう4年になろうとしているのに、まだ少年野球では昭和野球をやらせている。問題になっているお茶当番など、トップダウンの鶴の一声で辞めされられないのかと言いたくなる。私たちみたいな令和野球難民やいまも昭和少年野球チームに所属して、しなくても良いパワハラに対する苦しみに耐えている子どもたちや親御さんたちがいっぱいいる。
各野球連盟にハラスメント相談窓口設置を義務付けるだけでいい。各連盟に地域で自浄作用が行われるように整備すればいい。はじめはアホほど相談がくるかもしれない。それだけパワハラという社会悪を放ったらかした罪だと思い知ればいいと思う。どうせ、地域ではみんな周知の事実だから本当にあったかどうかの事実確認なんて、ほぼナシのケースが多いだろう。各少年野球チームの該当指導者に、警告に従わない場合は登録を抹消すると注意を促すだけで、だいぶ少年野球の世界が変わると思う。また、お茶当番はセクハラに該当する可能性があり、地域ごとで廃止の流れにもなるだろうと思う。あと、時間経過とともにハラスメント相談もほとんど無くなると思う。忙しいのはどうせ初めだけ。野球人の野球の未来のためと思えば、2024年度にライセンスの取得を義務付けるよりも簡単な話で効果は高いと思う。
各地域の野球連盟は、綿密な試合スケジュール、指導者ら選手らの登録、立派な道具に審判団までいる組織。そんな立派な組織がハラスメント相談窓口ひとつ作れないのはあり得ないと思う。泣き寝入りしている、子どもや親御さんたちの声を、各地域の野球連盟は聞くべきだと思う。