茜色に暮れる空
目蓋が赤く染まれども
其の裏には貴方が視えるから
どんなにふらつき覚束なくとも
私は幾度だって立ち上がる
だからどうか愛しい人
生き着く先が別たれて
互いを見失う日が来ても
その魂は散らさずに
果敢なく落ちてしまわぬ様に
彼の光を目指して下さい
流れる鼓動を押さえる私の掌が
例え意味の無いものだとしても
希望を捨てずに向かえるのは
焼き付けた記憶の眼差しが
優しく奮い立つ事を囁くから
貴方を愛し想い募る結末が
短く燃える最期だとしても
誰よりも眩しく在りたいと願う
愚かな私を笑ってくれて構わない
限り無いものなど有りはしない
総てに安らかな夜は来る
故に私は言葉を捨てて行く
再会の約束など
守れるか分からないのだから