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Blood Red  作者: 井村六郎
Episode 1
2/40

後編

 ダンピール。人間と吸血鬼の間に生まれた、混血児。メアリーはそう答えた。

「ダンピールだと!? 貴様……忌々しい混ざり者が!! どの面を下げて純血の吸血鬼である私の前に現れた!!」

 リディウスは自分が吸血鬼の純血種である事に誇りを持っている。だから他の血が、それも餌としか見ていない人間の血が混ざったダンピールの存在が、絶対に許せない。

「そう思ってるのは古い吸血鬼だけだよ。意外といるんだよね、あんたみたいな頭の固いおじいさまが」

 対するメアリーは、笑顔で飄々と返す。

「僕は僕で、ダンピールとして生まれた事に誇りを持ってるんだよ。僕の存在は、僕をこの世界で生きられるように育ててくれた、父さんと母さんの努力と愛の結晶だ」

 ダンピールは、生まれてから最初の一年間はとても身体が弱く、死にやすい。ダンピールの子供を育てるなど、それこそ家族間の愛がなければ絶対に不可能なのだ。

「何が愛だ!! 貴様が混ざり者である事に違いは――」

「それ以上父さんと母さんを馬鹿にすると、本気で怒るよ」

 なおも罵倒しようとするリディウスを、メアリーは怒りを込めた目で睨み付けた。リディウスは圧倒され、黙ってしまう。

 その間メアリーは屋根からひとっ跳びで、瑠阿の隣に降り立つ。

「ほんと、信じられない無茶をするよね」

「め、メアリーさん……」

「でも、僕は嫌いじゃないな、そういうの」

 そう言って微笑むメアリー。彼女の笑みに、瑠阿は自分の頬が熱くなっていくのを感じていた。

「さて、吸血鬼のおじいさま。まだ生きたいなら、さっさとこの町から出ていくといい。僕も、出来る事なら、同胞殺しは避けたいんだ」

 リディウスに提案するメアリー。

「誰に向かってものを言っている!? 貴様のような混ざり者に、私を倒せると思うのか!!」

 しかし、リディウスとしては退く気などない。ダンピールに食事を邪魔され、おめおめと引き下がったなど、彼にとっては最大級の屈辱だ。

 だが、リディウスは知る事になる。

「……あのさ、僕さっき、これ以上父さんと母さんを馬鹿にすると、本気で怒るって言ったよね?」

 絶対に怒らせてはいけない相手を、怒らせてしまったという事を。

「何を生意気な!! お前達!! この小娘どもを食い殺せ!!」

 リディウスが指示を出すと、ゾンビ達が動き出す。

 しかし、ゾンビは力こそ強いものの、その動作は緩慢だ。メアリーが準備を整え、迎撃に移るには充分だった。

 といっても、その準備は一瞬である。メアリーが両手を広げると、手の中に武器が現れた。

 自動式拳銃だ。二丁拳銃。それがメアリーの戦闘スタイルであるらしい。

 だが、彼女の拳銃は、ただの拳銃ではなかった。

「お、大きい!!」

 瑠阿は思わず呟く。メアリーの拳銃は、信じられないほど大きかったのだ。

「瑠阿!! 伏せて!!」

 メアリーが素早く叫ぶ。この後何が起こるのか、それは彼女から説明されなくてもわかる。瑠阿は言われた通り、素早く両手で頭を隠し、その場にしゃがんだ。

 直後、メアリーが迫りくるゾンビの軍団目掛けて、発砲した。拳銃が大きければ、発射される弾丸も大きく、そして威力も大きい。

 あまりに強力な為、命中したゾンビを貫通し、一発で一体、ではなく、2~4体のゾンビを貫き、衝撃で粉々にしてしまう。そして四散したゾンビの残骸は、灰になってさらに崩れていく。

 たった数度撃っただけで、十数体いたゾンビは全滅し、リディウスのみとなった。

「何だ、その銃は、弾丸は!?」

 ゾンビを灰にするなど、ただの銃ではない。

「七十口径自動式対魔拳銃、ヘルファイア」

 メアリーが右手に持つ白い拳銃には、英語でヘルファイアと刻まれている。

「同じく、ナイトメア」

 左手の拳銃には、ナイトメアと刻まれていた。

「使用弾頭は七十口径対物対魔拳銃弾。ゾンビ程度の下級魔族なら、痛みを感じる暇もなく、一発で木っ端微塵さ」

「な、七十口径……」

 その数字を聞いて、瑠阿は震えた。銃の知識は皆無だが、それでもこの二丁の拳銃が、もはや拳銃と呼べる兵器ではない事はわかる。

 人間相手ならオーバーキル。過剰戦力もいいところだ。まさしく、魔族用の拳銃である。

「あんたの不細工な手下はもういないの? いないならこれをあんたの全身に撃ち込んで、吸血鬼のミンチを作るけど」

 そう言って、メアリーはリディウスにヘルファイアとナイトメアを向けた。

「……調子に乗るな!!!」

 激怒したリディウスは、片手を上げた。すると、地面や建物の陰から、再びゾンビが現れる。その数、先程の三倍以上。

 さらに、リディウスは両手をゾンビにかざす。すると、リディウスの両手が一瞬光り、ゾンビ達もまた一瞬光った。

「私は魔道士でもあるのだ。私の力で、ゾンビどもを強化した。もう先程のようにはいかんぞ!!」

 リディウスが言うと、ゾンビ達がゾンビにあるまじき俊敏さで飛び掛かってきた。動きが桁外れである。吸血鬼の特性と魔法を組み合わせた、彼だからこそ出来る芸当だ。

「そうこなくちゃ」

 メアリーはヘルファイアとナイトメアを乱射しながら跳躍し、飛び掛かってきたゾンビを迎撃する。

 さらに飛び掛かってきたゾンビを、黒いブーツで踏み砕きながら、跳躍、跳躍、発砲、発砲。近付かれれば、二丁拳銃で殴り砕く。

 メアリーは吸血鬼の特性を合わせ持っている為、凄まじい怪力を持っている。七十口径などという馬鹿げた大きさの拳銃を、反動を全く感じる事なく使っているのも、このおかげだ。この怪力があれば、二丁拳銃はゾンビの上半身を砕き散らす鈍器となる。

「強化されてる割りにはこの程度か。あんたあんまり大した魔道士じゃないんだね」

「貴様に魔道の何がわかる!!」

「わかるよ。だって僕も、魔女だからね」

「何!?」

 メアリーは一発だけ、ヘルファイアとナイトメアを発砲する。弾はゾンビを砕いただけで終わらず、次々と貫通していき、そしてまたしても全滅した。

 魔法で威力と軌道を操った。ついでに、ヘルファイアとナイトメアの総弾数は4発。しかし、マガジン内の空間を魔法で拡張し、4万発もの弾丸が入るようにしてある。

 さらに言えば、これだけ暴れているのに人が来ないのは、リディウスが人払いの魔法を使っているからだが、メアリーも、銃声が魔力を持つ者以外には聞こえないよう魔法を使っているのだ。

「わかった? 僕の魔法の腕は、決してあんたに劣ってないよ」

「す、すごい……」

 リディウスを煽るメアリーに、瑠阿は感嘆の声を漏らす。猛スピードで飛ぶ銃弾を自在に操るなど、今の瑠阿には、まだ出来ない。それだけでも充分すごいのに、空間拡張や音声の限定など、複雑な魔法をいくつも同時に使っている。

 魔女としての実力も格も、完全にメアリーが上だった。

「……く、くくく、ははははは!! だからどうしたというのだ!!」

 魔道士としては確かに同格、いや、メアリーが上回っている。しかし、所詮は半分だけの吸血鬼。純血種に比べれば、いくらか能力は落ちる。

「ならば、吸血鬼としての力で、貴様を上回ればいいだけの事だ!!」

 リディウスは駆け出し、メアリーの顔面目掛けて、手刀の突きを繰り出した。鋭利な爪に吸血鬼の怪力が合わされば、その威力は巨岩をも容易く砕く。

 しかし、その手刀が当たる寸前に、メアリーの身体は無数のコウモリに変わり、リディウスの手刀は空振りする。

 その後ろで、またコウモリが集まり、メアリーの姿に変わった。

「半分でも吸血鬼だよ。父さんが出来る事を、僕が出来ないわけないじゃないか」

「……!!」

 メアリーが変身したのに気付き、リディウスは背後を向いて再び手刀を放つ。

 だが、リディウスが振り向いた瞬間に、メアリーはリディウスの胸にヘルファイアの銃口を押し当て、引き金を引いた。

「ごはっ!!」

 胸と口から鮮血を吹き出し、リディウスが仰向けに倒れる。リディウスもまたコウモリに変身出来るが、それは意識している時だけ。知覚出来ない攻撃をされると、変身出来ない。

「吸血鬼は不死の魔族。でも、殺害方法が確立されてる、仮の不死だ。そして殺害方法は、心臓を杭で破壊する事。さらにその杭は、対魔弾で代用出来る。というわけで、あんたはもう終わりだ」

 リディウスの心臓は、桁外れの大きさと威力を持つ拳銃によって、完全に肉片に変わっている。流石の吸血鬼も、これだけ完璧に心臓を破壊されれば、助からない。メアリーの勝ちだ。

「でもさ、こんなものじゃ済まさないよ」

 ダンピールの自分を侮辱する事は、両親への侮辱に繋がる。それだけは絶対に許さない。

 既に致命傷を与えてなお、メアリーの怒りは治まらず、リディウスの全身にヘルファイアとナイトメアの対物対魔拳銃弾を浴びせる。

 腕が砕け、手首が吹き飛び、腹が裂け、足が折れる。最後に頭を打ち砕き、リディウスは完全に絶命した。その証拠に、リディウスの身体は、血液に至るまで、全て灰になる。

 吸血鬼の死体は残らない。そして、吸血鬼によってゾンビにされた者達も、また活動を停止し、灰になる。生き返る事も、元の人間に戻る事も、ない。

「……あっ」

 メアリーは、蹲って震えている瑠阿に気付く。凄惨な光景を見せてしまった。トラウマになったかもしれない。

「ごめんね。あの吸血鬼があんまり頭にくる事言うもんだから、理性が飛んじゃったんだ」

「い、いえ……」

 メアリーはヘルファイアとナイトメアを消して駆け寄り、瑠阿の顔を撫でた。

「助けて下さってありがとうございました」

「じゃあ助けるついでに、おうちまで送るよ」

 まだ震えている瑠阿を抱き締めて立たせ、肩を抱きながら、メアリーは瑠阿の家に向かって歩き出す。

「……すごいですね。あたし、足がすくんで、何も出来なかった」

「あんな事、やらないで済むなら、それに越した事はないよ」

 瑠阿は恐ろしくて戦えなかった。戦う事を諦めてしまった。だが、メアリーは恐れる事なく立ち向かい、撃破したのだ。

「……ん?」

 と、瑠阿はおかしな事に気付く。今メアリーは、迷う事なく瑠阿の家に向かっている。知らないはずの、瑠阿の家に。

「何であたしの家、知ってるんですか?」

「君があの吸血鬼を探したのと同じさ。君の魔力を辿ったら着いたんだ」

 瑠阿が魔女だという事は、最初会った時に一目で気付いた。そのすぐ後、この町で行方不明事件が起きている事を知り、下手に手を出さないよう警告しに来たのだ。

 が、瑠阿の家に着いた時には、もう瑠阿は外出していたので、こっそり追い掛けてきたのである。

「さて、もう着くよ」

 メアリーが言った通り、もう瑠阿の家の前だ。メアリーが呼び鈴を鳴らし、間もなくして青羅が出てくる。

「メアリーさん!」

「娘さんは保護しました。危ないところでしたが、怪我はありませんよ」

「ありがとうございます!!」

 二人のやり取りを聞き、瑠阿は実感した。

(あたしは、やっとあの地獄から戻ってこれたんだ)

 恐ろしい悪夢は終わった。



 ――そう、思っていた。



「あ、言い忘れてたけど、僕しばらくここに居候させてもらう事になったから」


「え!?」

 なんとメアリーは、瑠阿を探しに来る前に、この家にホームステイさせてもらうよう、ちゃっかり青羅と交渉していたのだ。

「いいじゃない瑠阿。危ないところを助けて頂いたんでしょ? それにダンピールって言ったら幸運の象徴じゃない!」

 ダンピールはその生存率の低さゆえ、魔族からは幸運の象徴とも呼ばれている。そういった意味でも、青羅はホームステイを許した。

「う……でも、使ってもらう部屋が……」

「よかったら瑠阿さんのお部屋に寝泊まりしていいですか?」

「あ、いいですよ」

「え!?」

 なぜか勝手に決められてしまった。

「いいじゃない。あなた時々、寂しくて眠れないって私の部屋に来るんだし、メアリーさんが一緒なら寂しくないでしょ?」

「そんな事してない!! っていうかあたしのプライバシーは!?」

「とにかく、メアリーさんをあなたの部屋に泊めてあげる事。あなたは真子ちゃんだけじゃなくて、もっと友達を作らなきゃ。社交性を磨きなさい」

 瑠阿は考えを撤回させようとしたが、助けられたので断りきれず、結局メアリーを自分の部屋に泊めさせる事にした。



 風呂に入り、身体を洗い、着替え、そして、瑠阿の部屋。

「……ねぇメアリーさん」

「これから長い付き合いになるんだから、もっとフレンドリーに話し掛けて」

「……メアリー。どうしてあたしの家なの?」

 瑠阿はベッドの上に腰掛け、隣に同じように腰掛けているメアリーに尋ねた。

「君に一目惚れしたから」

「!!?」

 突然わけのわからない事を言われて、瑠阿は驚く。

「ひっ、ひとめぼっ!?」

「ねぇ瑠阿。実は僕、四日ほど人間の血を飲んでないんだよね」

 話を断ち切り、メアリーは瑠阿に言った。

 ダンピールはオリジナルの吸血鬼ほど、血液を必要としない。しかし、全く必要ないというわけではなく、やはり少量でも生命維持に必要になる。

「君の血を頂戴?」

「えっ……」

 瑠阿は悩んだ。ここは引き受けるべきなのだが、吸血鬼に血を吸われると、アレな事になってしまうと青羅から聞いている。そう考えると、アレな姿をメアリーに見せたくない。例え、この場にメアリー一人しかいないと言っても。

「僕、どうしても君の血が欲しいんだ。だから、ね? 頂戴?」

 微笑みながら顔を近付けて、血をねだるメアリー。その表情には蠱惑的な美しさがあって、ドキドキしてしまう。

「もう、じれったいなぁ。じゃあ、左手を出して」

 悩む時間が長い為、痺れをきらしたメアリーは、別の要求をした。

「ひ、左手?」

「そう。左手。血を吸ったりしないから、安心して」

 瑠阿は警戒しながらも、言われた通り、左手を差し出す。

 すると、メアリーは掌の中に、光沢のある黒い指輪を出現させ、それを瑠阿の薬指に嵌めた。その後、メアリーはもう一つ同じ指輪を取り出し、今度は自分の左手の薬指に嵌める。

「えっ!? なに、これ!?」

「これは隷従の指輪。フェリア様が作った魔道具の一つ」

 メアリーは指輪について説明する。

 隷従の指輪は、マスターリングとサーヴァントリングの二つで一対になっている指輪で、サーヴァントリングを嵌められた者は、マスターリングを嵌めている者の命令に、絶対服従してしまう。

「もっとも、指輪を嵌めてただ命令するだけじゃ、効果は発揮されない。命令する時指輪に魔力を込めないと、相手は従わないんだ」

「ふ、ふざけないでよ!! こんなの!!」

 このままでは、メアリーにいいようにされてしまう。冗談ではない。そう思った瑠阿は、サーヴァントリングを外そうとした。

「くぅっ! くっ! うんっ!」

 しかし、いくら力を込めても、サーヴァントリングは指から抜けない。

「その指輪は一度嵌められると、マスターリングを嵌めてる人にしか外せない。君の力じゃ、サーヴァントリングを壊す事も、解呪する事も無理だね」

「そ、そんな……!!」

 よくよく考えれば、魔道具のエキスパートであるフェリアが作った魔道具を、見習いでしかない瑠阿にどうこう出来るはずがない。

「ちょっと強引すぎたかな? でも、こうでもしないと、君は血を飲ませてくれないでしょ? というわけで、ベッドに横になって」

 メアリーが魔力を込めて命令すると、瑠阿の身体が勝手に動き、ベッドの上に倒れた。起き上がれない。

「や、やだっ!」

 いくら暴れても起き上がれない。メアリーは瑠阿の上にのしかかった。

「可愛い。可愛いよ、瑠阿。僕が今まで見てきた中で、君が一番可愛い」

「やだ! あたし達、女同士なのに!」

「魔女のくせに、吸血鬼の愛について知らないの? 吸血鬼にとって愛するのに、男か女かは関係ないんだよ」

 吸血鬼は相手に自分の子を生ませる事も、逆に自分が生む事も出来る。また、相手を吸血鬼にする事も出来る。非常に高い繁殖力を持つ魔族だ。その特性を受け継ぐメアリーにとって、誰を性愛の対象にするかはどうでもいい。

「父さんが教えてくれたんだ。吸血鬼にとっては、相手が男か女かよりも、どれだけ好きになるかの方が大切なんだって」

 メアリーは女が好きだ。だから、女だけを愛するようになった。

「さて、もういいかな?」

 顔を紅潮させ、潤んだ瞳でこちらを見てくる瑠阿の顔を見て、メアリーはもう理性が限界だった。

「痛くないけど、危ないから動かないでね」

 隷従の指輪を使って命令し、瑠阿の動きを完全に封じてから、メアリーは顔を首筋へと近付け――、


 そして、その鋭い牙を突き立てた。


 吸血鬼の牙には催淫作用がある。その為に噛まれても痛みはないが、快感が全身の隅々を襲う事になる。

「美味しいよ瑠阿。すごく甘くて美味しいよ。まるでホイップクリームをたっぷり使ったケーキを食べてるみたいだ」

 瑠阿の血の味の感想を言いながら、メアリーは血を吸い、

(こんな……こんなの……)

 瑠阿は快感に耐えられず、意識を手放した。




 吸血を終えて、傷口を舐めるメアリー。吸血鬼の唾液には止血作用がある。これで、瑠阿が貧血になる事はない。

 隷従の指輪の命令を全て解除してから、メアリーは瑠阿の顔を撫でる。

「これからよろしくね、瑠阿」

 そう言ってから、メアリーもまた眠りについた。

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