表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/43

一つの可能性

ある少女が見た夢は…

幻想の世界を守る夢。

次に見た夢は…

幻想の世界が壊れる夢。

その二つの夢の最後には、必ず白髪の男がいた。

そして、最後の最後にその男は何かを呟く…。

その言葉が何だったのか、少女はどうしても思い出す事が出来なかった。




濃い霧のかかった湖にて…

華奢なメイドと幼い吸血鬼は、目の前の怪物を見上げていた。

湖には、その怪物が羽ばたく風で波が立っている。

「お嬢様…これは…。」

「ラドン、百の首を持つ竜よ。」

「…でかい、ですね。」

「…でかい、わね。」

大きさだけはあの大蛇よりも遥かに大きい。

咲夜とレミリアの会話に返事をする様に、ラドンはその大きな口を広げ、轟音の鳴き声を轟かせた。レミリアと咲夜をしっかりとその瞳で捉えた。

「相手はその気のようね。」

「その気…ですね。ですが首は一つですよ?よく見聞きするドラゴンの大きいバージョン?みたいですね。」

「何かカラクリがあるのでしょう?今はまだ分からないわね。慎重に行きましょう。」

咲夜はレミリアの言葉に頷いた後すぐ、あまり動かない相手に向けて、放射線状に2列と、相手に向けてある程度の弾幕を放った。

この弾幕をどう対処するのか、咲夜とレミリアは見逃す事がないように集中した。


結果は…


全ての弾幕が、難なく命中した。


「あれ、わざと当たってるみたいね。」

「ええ、私の弾幕では何ともない、と言う事でしょうか?」

咲夜は少しの焦りと、少しの苛つきを覚えた。

全ての弾幕を受けながらも、目の前の竜は地に足をつき、堂々とこちらを見ていた。

「もしかして、甲羅や殻の様な硬さの皮膚なんですかね?」

「どうかしら、そうかも知れないけど、他にもまだ何かありそうよ?」

レミリアは咲夜が先ほど言った言葉の中で、一つ、勘づくものがあった。

レミリアがそっと呟く。

「まさか…ね。さすがにこの予想だけは外れて欲しいわ…。」

「何か?」

「いや、何ともないわ!相手が動かないのならば!こちらが先制で仕留めるのみ!行くわよ、咲夜!」

「はい!お嬢様!」


二人は真っ直ぐにラドンを見つめた。




博麗神社にて…

そこには火柱が上がっていた。

その火炎の柱を裂くように、少女の弾幕が飛んでゆく。

戦いの舞台は、その場に似つかわしくない程に、綺麗だった…。


Twitter、始めました。

更新情報など、筆者の独り言など、呟こうと思ってます。

Twitterアカ→@mugen arisu

です。フォローなどよければお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ