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幻想郷

僕はカバンの中から出てきた白蛇に自分の事を思い出させていた。縁は切る事もできれば、また繋げる事もできる。縁とはなかなか強いものだ。

鳥居をくぐったのはいいが、ここが何処だか分からない。知っているのは、この白蛇だけだ。

「あ〜っと~。やよいー。やーよいーやーよーいー……。あッ!彌生さんですね!」

この白蛇、やっと思いだしたようだ。

「おい。ハク。ここわ何処かをまず始めに説明してくれ。」

するとハクは、真っ白な巫女服を着た人間になった。巫女服もなかなか似合っている。さすがハクだ。

「その服どうしたんだよ?」

「これですか?あ~私、一応神に仕える白蛇なので。これくらいの格好はしますよ。」

そうだった。神柱 ハク 彼女は、縁切りの神に仕えているんだったな。忘れていた。

「それでですね、ここわ何処か。と言われたら、幻想郷としか言えないんですよね。」

ん~。つまり別の世界に来たという事か。

こんな会話をハクとしているといきなり本殿の方から声が聞こえた。と言うか巫女が走ってきた。ヤバイかもっ!体がかってに走って逃げ出していた。その時、僕はその巫女が宙に浮かび、飛ぶのをみた。あれ人間じゃないのか?

「おい!ハク!どうすんだよ!」

「大丈夫ですよ〜。5円玉とかありますか?」

「あ、あるけどどうすんだ⁈」

「賽銭箱に〜。ホイッ!」

すると、巫女は友好的な表情になり、笑顔で言った。

「あんた達、悪い奴らじゃないみたいね!」

ん。うん確かに。僕達は悪い奴らではない。

「私は、神柱 ハクといいます。ハクで構いません。」笑顔で会話する所を見ると500年も生きてるだけあるな、と感心してしまった。

「僕は、神道 彌生。やよいでいいよ。」

「そっ私は、この楽園の素敵な巫女。博麗 霊夢よ。やよいだっけ。あんたは人間ね、でハクか、あんたは妖怪では無いようだけど…」

「私は、縁切りの神に仕える白蛇です。」

「えっ、神に仕えてるって…すまない事をしたわね。貴方達は、外の世界からきた人達ね。なら、神社を出て里の方に行くといいわ。里の方に行けば何とかなるわ。それじゃ気をつけてね。」

以外に親切な方であった博麗の巫女、霊夢はすぐに本殿の方へ行ってしまった。

「とりあえず里にいくか。な、ハク」

「ですね、里に行ってどうにかしましょうか。」

神社の階段を降り里に向かい歩き続けた。

里に向っていたつもりだった。初めて来た場所の事など、わかる事もなく。道に迷っていた。ずいぶん人のいそうな雰囲気から離れた所に来てしまった。

「貴方達。外の人ですよね?」

ッ⁈後ろを振り向くとそこには、烏の様な翼の生えた紅い瞳の少女が新聞記者のようにカメラ片手に話しかけてきた。

「あ、あぁ。そうだが、お前は誰だ。」

「ああ!すみません、すみません!私は、烏天狗の射命丸 文といいます!」

元気のいい天狗だ、今さっきの霊夢のおかげで、さほど驚かずにすんだ。

「あの〜すみません。私は、神柱 ハクといいます。ハクで結構です。聞きたい事があるのですが、人里には、どうやっていけばいいのですか?」

「僕は、神道 彌生。やよいでいい。僕からもお願いだ、人里に連れて行って貰いたい。」

「あ〜道に迷ったんですね!なら、私の手を握ってください。しっかり握って下さいよ!

じゃ、行きますよー!」

文の掛け声を聞いた瞬間には、もう宙に浮いていた。それからは、あっという間であった。人里まで、10秒もかからなかった。

「つきましたよー!」

「「ありがとうございました」」

僕とハクは二人で頭をさげた。すると文は

「あー!全然こんなのなんでも無いですよ!

では、写真を一枚!」

僕達がいいと言う前に、文は写真を撮って空にいた。

「じゃ!お二人さん!さようなら〜!」

本当に元気な烏天狗だった。

人里についた僕達は里に入るや早々1人の女性から声を掛けられた。

「そこの二人。私は、上白沢 慧音という。お前達。外の世界の人間の様だな。」

「はい。僕は神道 彌生といいます。」

「私は、神柱 ハクです。博麗の巫女の霊夢さんに人里に行けばいいと言われて来ました。

「そうか、ならお前達、今日は私の家に泊まるといい。」

この慧音という人。本当にいい人みたいだ。だが、頭の帽子の様なモノが気になるが、それに白みのかかった青い髪をしている。慧音の家は、他の家とはあまり変わらないつくりをしていた。

「もう、夜になるな2人とも、夕飯の準備をするから、そこに座って待っていてくれ。」

座って待っている間に学校の教科書のような物をみつけた。ハクは、疲れたのか机に突っ伏してしまっている。この時もハクは可愛い。教科書のような物を見ていると慧音が夕飯を運んで来てくれた。

「さ、二人とも食べてくれ。」

「「いただきます」」

ちゃんと合掌をして言うと慧音に笑われてしまった。慧音の料理は、普通に美味しかった。ハクも美味しそうに食べていた。

慧音からは、この後、幻想郷が妖怪やその他色々なモノが住むところで、外の世界と違う世界であり、慧音自身も半人半獣である事を聞いた。今日は、慧音の家で眠らせてもらい明日から、色々と行動を起こす事にした。


幻想郷 完














感想よろしくお願いします。(^.^)

次回作も読んでくれると嬉しいです。

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