咲夜の決意
レミリアは咲夜とフランに彌生達と合流するように伝えた。だが、当然、咲夜はその場を離れるつもりなどなかった。自分はレミリアの側を何時いかなる時でも、離れないと、心の中で決めていた。この決め事は咲夜がレミリアに仕えるようになってから、一度もやぶったことはなかった。だから、当然のように、こう言った。
「お嬢様と共にある命ですので、お嬢様の側を離れる事など想像もできません。どうか、ここは私のわがままを聞いて下さい。」
レミリアはこうなると分かっていたかのように、微笑み、フランに早く彌生のところに行くよう言い放った。
フランは、なぜ自分だけが彌生のところに行くのか疑問であったが、レミリアなら何か考えがあるのだと信じて彌生のところに飛んでいった。
紅い湖には、レミリアと咲夜。そして、シーサーペントとキリコがいた。
「まさか、西洋の大海にすまう怪物まで扱えるとはね。そこまでは予想してなかったわ。」
「私もまさか、だよ。あなたみたいな吸血鬼がシーサーペントについて知っているなんてね。さすが、西洋の吸血鬼様だね〜。」
キリコはわざとレミリアに様をつけて言った。
「あなたもさすがよね〜。縁切りの神のぶんざいで西洋の海獣を操るなんて。」
レミリアもキリコに皮肉をこめて言った。
それを聞いていた咲夜は、呆れ気味に笑っていた。
だが、そんなやり取りはすぐに終わった。
「あなたみたいな吸血鬼なんて!さっさと殺してあげるわ!ついでにそこのメイドさんもね!」
「咲夜!すぐに終わらせてあげましょうか!」
「私はお嬢様の言う通りに動くだけです。」
そういうと咲夜はすぐにキリコの背後をとった。
「何も知らないと思ってるの?」
キリコがそう言ったあと、すぐにシーサーペントが咲夜を噛みちぎろうと、襲ってきた。咲夜の能力を予想しての、連携だった。
「そう簡単にはいきませんか。」
すでに咲夜は、シーサーペントから、遠ざけて、レミリアの隣に戻っていた。
「お嬢様。」
「分かってるわ。この戦いでは、私とあなたの連携が勝負の鍵よ。早く終わらせて、フランの所にいきましょうか。咲夜」
「はい。お嬢様。」
この時、咲夜は自分が死ぬことになってでも、レミリアに勝利をもたらす事を決意した。
何処かの花畑で…
そこでは、無造作にヒマワリを踏み潰す侵入者を倒すために日傘をもった彼女が動き出していた。
咲夜の決意 完
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