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幻想の地へ

コレは東方の二次創作です

オリキャラでキャラ設定とか、色々コワレちゃうかもしれないけどそれを承知の上で読んで下さい。

では、下にスクロール!







僕はとても綺麗で、儚く、楽しく、悲しい夢を見たのかもしれない。

朝起きると、時計は午前2時56分、朝と言うにはまだ早過ぎる時間だ。

でも、僕はたまにこの時間に目が覚めてしまうことがあった。それは、自分が別の世界に行く夢を見るようになってからだ。




その夢の中で、必ず1人の女の子と会う。その少女は、背丈からすると10歳ごろで、白い肌に金色の髪がとても綺麗だ。

しかし、少女から生えている特異的な羽が少女がただの人間ではない事を教えてくれる。左右対象に7つづつの水晶の様な結晶が虹の様に綺麗に光っていた。

そんな少女が、僕はとても大好きだった。少女も僕と同じくらいに僕の事を思っていた。その少女との時間は、とても楽しかった。

しかし、所詮は夢だ。必ず夢から覚める時が来る。幻想の様な世界が突然、霧がかかって行く様に霞んでいって…目が覚める。




この夢を見る事が嬉しい時もあれば、悲しい時もある。

現実の世界の事を少しの間だけ忘れさせてくれる。しかし現実では、あの少女に会うことが出来ない。




とある学校にて…

「まだ起きないのかー!」

「⁈ッ」

あ、、、僕は高校1年生。

名前は、《神道 彌生 しんどうやよい》。

なぜ今起こされる様な状況になっているのかと言うと、朝のホームルームだからです。


朝から担任の教師に起こされ、最悪な気分。それから僕は、適当に一日を過ごした。

いつもの机。いつもの教室。内容が変われどさほど面白くも無い授業。何もかもが普通だった。

僕の少しだけ変わった能力以外は…。



僕は、中学3年の冬休みに一度おかしな事に出会っている。幽霊やらの類いなら、それなりの歳から幾度か見て来ている。けれどもあの時見たモノは、幽霊の類いとは違う神々しい雰囲気をまとったモノだった。

部活帰りに神社に行ったときだ。

せっかくだから賽銭でもいれていこうと思い、5円玉を賽銭箱に投げた。

その時、賽銭箱の奥のふすまの様な戸から、風が吹いて来た。

あの風は言うなればまるで神風だと思った。

…そして、ここで祀られていた神様は『縁切りの神様』だった。

その風を目で追う様にみると。綺麗な女の人が、空に昇って行くのを見た。

その時からだ。僕に普通とは違う能力が使える様になったのは。そして生き物を飼う様になったのも。僕の能力については、また今度でもいいと思う。

だから、なにを飼っているかを説明しておこう。

それはさほど大きくない白蛇だ。

30センチほどのものである。

この白蛇との出会いもあの神社での出来事が関わっていないかもしれないが…いや、関わっていると思う。

神社でカバンから5円玉を取りだし。あの出来事が起こった。

その後僕は、不思議な気分のまま家に帰った。

帰りつきカバンを閉め忘れていた事に気づいてカバンを見た。

その瞬間

「な、なな⁉ヘビがぁぁ!!!」

僕は絶叫してしまった。


「そんなに叫ばなくても。」


何処からか可愛いらしい女の子の声がした。

だがすぐに、それが目の前の生き物から聞こえた事を理解した。

「し、しゃっ!喋りやがった~!!!」


僕はその後、得体のしれない白蛇を、カバンごと玄関の外に放置した。

そして、夕飯を食べた後、風呂にまで入った後に、放置してしまったカバンを玄関に取りに行った。



「酷いですね。」

ん。ん~。ん~~。

僕は、迷いに迷った。そして考えた末、カバンごと部屋に持って行った。



「名前とかあるのか。白蛇。」

可愛い声で、

「ありますよ。少なくとも貴方よりは、500年ほど長く生きていますし。」

白蛇さんは、まさかの僕より歳上らしい。

それに500年って完璧ただの蛇ではない。

「名前は、神柱 ハク といいます。」

以外にちゃんとした名前である。

「そ、そうか。ならハクでいいな。」

「はい、構いません。」

そこで僕は、一番聞きたい事を聞いてみた。

「ハクは何者なんだ?」

「私ですか?」

と、言うと白蛇は、カバンから出てきて、俺のベッドに潜りこんでしまった。すると、なぜかベッドが膨らみ中から銀髪の真っ白な全裸の少女が現れた。

「⁈ッ! だ、誰だ!」

ありきたりな言葉を吐いてしまった。

「え?ハクですけど、、、」

「ハクなのか?!」

さっきの白蛇はとてつもなく可愛い少女になっていた。まるで夢の中に出てくる少女の様だった。しかし、髪が銀髪という違いと後ろの羽がないという違いがある。

「これが、私、《縁切りの神》に使える白蛇。神柱 ハクの本当の姿です。って、どうしたんですか?」

「いや、分かったから、元の白蛇に戻ってくれ。」

「?。はい、分かりました。」

僕は、自分の理性が生きている内にハクに白蛇に戻ってもらった。

これから色々とあったのだが、それは別の機会に話すとしよう。


それから、なんやかんやで今にいたる。なんだかんだで、もう高校1年だ。

ハクとの生活にももう慣れた。そして、明日からは、高校初の夏休みである。

加えて、ハクとの約束を実行する日だ。




僕は電車に乗っていた。

ハクはカバンの中から顔だけを出した状態で眠っている。もちろん、今のハクは白蛇の姿だ。

電車を何本か乗り継ぎしながら結構な山奥に来た。そこから歩いていると目的のものが見えた。

目の前には手入れのされていない鳥居がある。

奥の本殿は…もう何年も掃除がされていないありさまだ。


この神社はよく《神隠し》があるらしい。


今さっき駅の人に聞いた話だ。

ここで、ハクが頼んだ事は

「貴方の能力で、この世の人との縁を、全て断ち切って下さい!」

そう、これが僕の普通とは違う能力だ。

あの神風を受けてから、僕は人との縁に限らず、あらゆるものの縁を切れる様になった。その中でも一番怖いものが、人の知識から自分という存在の縁を切る事である。

そして、この縁切りの能力は、自分だけでなく、他の生き物にもつかえる。

生との縁を切ると…当然、それは死んでしまう。

しかし、縁を切るには僕の持つ太刀《白蛇ノ太刀、と、刀身に彫ってある》を使わなければならない。それに生との縁を切るにはハクの力が必要になる。

この太刀は、霊剣と同じ類いであり

普通の人には、僕が帯刀していても見えない。しかし、霊剣なので、普通に斬ることもできる。

今回は、人との縁を切るだけだから、僕の能力だけで十分だ。

「なぁ、ハク。何でわざわざ縁切りなんかしないといけないんだ?」

「縁切りをしないと行けない所だからですよ。」

「そうか。てか、帰ってこられるのか?まあ、こんな普通の世界、帰れなくてもいいんだが。」

「なら、いいじゃないですか。さ、行きますよ」

「はいはい。じゃ、縁切りをするぞ。」

「はい、どうぞ。」

僕は自分の右手から出ている普通の人には見えない縁の糸を切った。そして、ハクの縁も切った。これで僕とハクは他人になった。

そして、僕とハクは、この世界から忘れ去られた存在になった。ハクは、縁を切った時にすでにカバンの中にはいっている。


「この鳥居をくぐっていけば、また違う世界に行けるんだな。それじゃ、いくか!」


僕は自分のこの先と言うものを何も考えず、

9割の興味と1割の不安を胸に、走りだした。



幻想の地へ 完


読んで下さった方感想をよろしくお願いします。次回作の作成に役立てたいと思います(^.^)

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