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第1章その一:プロローグ

それから領主は宇宙政府直属の警察によって連行された。

ちなみにAOGの事は、(脅して)口止した。

だから彼らは有名にならない。

「ねぇ、いいの?」


連行される様子を見ながらリオンは言う。

「なにが?」


「だってあんたたち政府がキライなんでしょ?」


「あぁ、無茶苦茶キライだ。」


イクスが苦虫を噛んだような顔で答える。

地下にいた人たちは、ちゃんと安全に助けた。

今はみんなで領主の最後を見ている。

「じゃあなんで領主を政府の集団に任せるの?」


「信用できるやつもいればできねぇやつもいるんだよ。」


「ふぅん。」


リオンはよくわからなかったがとりあえずうなずいた。

「まぁ、まだ分からないだろうがな。ハッハッハ!」


バースはもういつもの体だ。

あの鋼のような肉体はどこへやら。

「さて!」


人々の中の一人が急に声を出した。

「新しい領主を決めようじゃないか。」


この提案にみんなはワーッと盛り上がった。

「今度はあんなやつにならねぇようにな。」


イクスは半分からかって言う。

「大丈夫だ。今度はリーダーみたいな存在の領主にするから!」


「しかし、誰にする?」


そんな

「アリメ」

の店主の問いに、人々は口をそろえて言う。

「そりゃあリオンだな。」


「え!!??私?」


「そうそう。なんたって領主を真っ先にこらしめようとしたのはリオンだもんな。」


人々にそう言われ、リオンは顔を真っ赤にした。

それを見た迅は、ここぞとばかりにからかう。

「おーおー、いっちょまえに顔赤くしちゃって♪」


「じ、迅。やめてよ〜。」


そう言うリオンはいかにも女の子らしかった。

「じゃ、リオンで決まりだな。」


誰かがまとめた時、リオンは叫んだ。

「待って!!」


人々は一斉に振り返った。

「私、リーダーにはなりません。私なんかよりふさわしい人がいるだろうし、それに……」


リオンは迅たちの横に立った。

「この三人についていきます!!」


『ええぇぇぇぇ!!!!』

迅、バース、イクスを含めて、その場の全員が言った。

「ちょっと待てよ!俺たちは連れてくなんて言ってねぇぞ!!」


「そうそう。」


「やめとけ嬢ちゃん。」


「それにお前みたいなチビ助が戦いの役に立つわけないだろ!!」


「私はチビ助でも嬢ちゃんでもガキでもなあのよ!!リオン・キャメリアよ!言ってみなさい!!」


ずいっと迫るリオンに思わず迅は言った。

「リ、リオン……」


「よろしい♪」


リオンはにっこり笑った。

そのやりとりにイクスとバースは、

(だめだこりゃ)

と思いっきり感じた。

「迅、連れてってやろうぜ。」


「困る事はないだろ。」


二人がそう言うので、迅は連れて行ってもいいなと思った。

「リオン、一つ聞く。」


「な、なに?」


いつになく真剣な迅にリオンは少し戸惑った。

「お前、料理できるか?」


「もちろんよ!」


「じゃあ合格だ♪」


この時三人はこれからの食事がバラ色になると悟った。

「じゃあ早速行くか。」


「え、もう行くの?ゆっくりしてけばいいのに。」


今は深夜だ。

一晩泊まってもなんの不都合はない。

とリオンは思った。

しかし三人にしてみれば早くこの星から去りたかったのだ。

「い、いいんだよ。俺らみたいな部外者はさっさと出た方が。」


(よしっ、完璧な言い訳。)

迅は思いっきりそう思った。

「……ま、いいか。」


リオンはそう自分に納得させると宇宙船に乗り込んだ。

そして三人に言った。

「さ、行くわよ!」


『お前が言うな!!!!』

三人は口をそろえて叫んだ。

その後宇宙船はアルディオン星をとびたった。

新たな仲間を連れて。

最近自分でもペース早いなぁ、とか思っている闇太郎です。これでやっと第一章が終わりました。実は最近(と言うほどでもないが)、もう一つの小説の『君がやり残した事』を書いていません。スランプではありません。ただこっちの方に集中したかったのです。実を言うと、「やっぱり二つ同時に書くのはダメかなぁ」と思い、どっちか片方をキリのいい所まで書き上げよう、という結論を出したのです。だからこの小説はしばらくお休みすると思います。代わりに『君がやり残した事』に全力を注ぎたいと思っています。そういうわけで(どういうわけで?)、これからも闇太郎をよろしくお願いしますm(__)m

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