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一節
初めて竹刀を握ったのは中1。
部活動体験の一環でその部活動の使っている道具を持った時だった。
こんなこと言ったら怒られるけどなんとなく「握り心地」がよかったのと
昔剣道をしてた人をみてかっこいいなと思っただけで入部を決めた。
でも部活のこと忘れてて入部したの秋。普通春なのに
日差しが眩しい中学生活1年目の大会帰り、
私はまだ見学で荷物を持っていたがその鈍い音は今も染み付いている。
振り返った時にはその人はもう倒れていた。
「パイセン?」
問い掛けても帰ってこなかった
「今のなんの音…おい!?」
「ちょ、なんで倒れてんのエース!!」
慌てて駆け寄る、だが私は違和感を感じた。
ま、いっか。今はパイセンの為に救急車を…
「頭部に損傷を受けています。今は昏睡状態でなんとも言えません」
パイセンとパイセンの親。剣道部員。剣道部顧問、病院の先生が
病室に揃って肉詰めの様に話を聞いている。正直暑苦しいがそんなこと言ってる場合じゃない
そのあとは包帯を巻かれたパイセンがベッドに横たわってるのとその横に飾られてる
桃色の薔薇しか覚えていなかった。正確には「覚えてられなかった」というべきなのだろうか。
無惨な様子でも苦しそうな姿もなくただ眠ってるだけなのにそれがまた残酷にみえた。




