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第二部あとがき&二部制作秘話

どうも、ひとりぼっちのキミにの作者、ターンAです。



さて、皆さんのおかげで無事に第二部が完結することが出来ました。どうもありがとうございます。



というのが、作者の勝手な都合なんですが、それに付き合わされた読者の皆さんは、どんな気分なんでしょうか。前にこの第二部を連載した時は、「途中から読むのに拒絶反応が起こった」と言われるくらいだったので、読むのが辛かった人もいるのでしょうか。実際ケースケが学校で父親を殴ったシーンあたりで、お気に入り登録を外す人が続出しましたし、やっぱり読むのが辛い人が多かったのか……このサイトって、この話のような暗い話が少ないみたいですしね。



そんな、サイトのニーズに応えていないような気になりながら書いている作者は、結構ドキドキでした。



本当はこの話、第1部で完結でもよかったと思うのですが、それだと、ただケースケの負の螺旋が途切れただけで、まだ家族と一緒に過ごしているし、まだ根本的解決になっていないなぁ、ということで、続きを書いたのですが、それがただでさえ長い話をより長く、カオスにしてしまったという……ハッピーエンドを望む人のために、第1部で終わりにしてもよかったのかもしれませんね。



以前この話を書いた時は、第2部は第1部よりも20話くらい短くなったんですが、今回は2部の方が長くなりました。第2部はかなり大幅に内容を変えて、ケースケの栄光の階段を駆け上るシーンと、ケースケの欠落した感情が、ゆっくりとですが確実に充実していく様を書きたかったので。正直もうくっついてしまった恋愛っていうのは、あまり書くことがなくて、つまらなくないか不安になってはいたんですけれど。



さて、本編について。



第2部は、とにかくケースケがシオリによって救われてから、少しずつ人間らしい感情を取り戻しながら成長して、心の傷を癒していくのですが、いわばそれは、つぎはぎで壊れた部分をくっつけたような状態で、まだケースケの心に定着していなかった。そんな脆いところを、粉々に壊されてしまう――というのが大まかなストーリーですが。



正直ケースケとシオリの恋愛が、万人がうらやむものであったかは、よくわかりません。作者はもっと二人の恋愛を上手く書いてあげたかったのですが、どうも恋愛経験が浅いので……



男性主観の話なので、もし現実にケースケのように、彼女のため、という名目で、あれだけ彼女をほっぽっていたら、女の子は嫌なものかもしれません。ケースケは作中では、女性に圧倒的に人気があることになっていますが、女性読者にはケースケはいい男に映ったでしょうか……作者は個人的に気になるところです。



話の中の世間は、ケースケの行動に、大多数の人たちが支持の姿勢を見せましたが、ケースケが絶対的に正しい人間だったかというのは、作者にもよくわかりません。第二部のケースケの行動が、正しいか、愚かかという判断は、読者の方一人一人違うと思います。こちらもケースケが絶対的に正しいと読者様に思い込ませて物語を進めたいわけではないので、その辺は読者様の価値観でこの話を楽しんでください。



ただ、作者個人としては、第一部のあとがきにも書きましたが、ケースケは「いい奴」ではあったとは思っています。本人にその自覚はありませんが、それ故に苦しみ、そしてそれを見て見ぬ振りも出来ずにああなってしまったと思っています。



それと、ケースケは自分の感情を押し殺して、長いこと生きてきて、シオリ達のおかげでそれを少しずつ自分で感じられるようになって来たという段階だったので、まだ感情のコントロールの仕方が稚拙だったんですよね。だからこそ、激情に流されやすく、暴走もしやすい、と。決してケースケが馬鹿だから、というだけではなく、感情の制御の仕方を学ぶには、まだ半年では短すぎたという感じです。



いずれにせよ、ケースケは高校3年生にして、幼稚園児並みの心の発育しかしてない割に、力だけは図抜けている、きわめてアンバランスな人間で、第2部での、仲間達との暮らしは、それを通じてケースケの心のバランスを是正していく期間だったと思っています。



他にも疑問符が残ったことがあれば、感想なりで何でもお聞かせください。作者自身も、この話が長過ぎて、読者様がどこが気になっているか、よく把握できていないので……





さて、ここで第3部の予告。



第3部がこの物語の最終章です。この第3部で、サクライ・ケースケという人間の人生がどんな様相を迎えるかが決まります。



第3部は、ケースケが日本を出てから7年後、ケースケも25歳になっています。新ヒロインも登場します。個人的に新ヒロインは、以前話を書いた時は、ケースケの次に作者のお気に入りになった女の子です。感想を見ると、シオリとケースケをお似合いと見てくれる方が多かったようなので、この新ヒロインが受け入れられるかはまだ不安ですが……



といっても、まだこの話を、ハッピーエンドにするかバッドエンドにするかは、今回はまだよくわかりません。作者はこの通りケースケくらいひねくれた人間なので、ハッピーエンドって、安易なのか、と勘繰ってしまうような人間でして。バッドエンドの方が、こういう話の場合、味があるのか、とか。だからこそ、あんな幸せだったケースケの幸せをぶっ壊すなんてことをしてしまったわけなのですが。



なので、またまた申し訳ないのですが、第3部をハッピーエンドにするかバッドエンドにするかは、またしても今後の読者様の感想などを踏まえて決めたいと思います。読者サービスじゃないですけど、出来る限りニーズに応えたいと思うので。皆さんの感想が、ケースケの運命を変えるかもしれません。



そんなこんなで、ひとりぼっちのキミに、第2部完結です。



第3部は今までに輪をかけて長い話で、テイストも学園ものではなくなるので、少し風味も今までと違いますが(というか、今までが学園ものだったかも疑わしいですが)これからも読んでいただけるのであれば、応援よろしくお願いいたします。



この作品に関して思うところがあれば、気軽に作者に聞いてください。


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