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スーサイドパラサイト

作者: R a bit

部活用です。ちゃんと『君のソナタ』『過程ばかりの(以下略)』『鈴音』の順で続きは書いています。付き合ってくれる方はもう少し待ってください。

やってしまった。経った今俺は血まみれな成人男性の上に乗っている。確かに俺は今日人を一人殺すつもりだった、しかしそれは見ず知らずの誰かじゃない。それは俺自身だったのだ。俺は自分を殺すために天涯孤独に片足を突っ込んでいるくせに誰宛かもわからない遺書を書き、靴を脱いで初春の早朝日に日に減っていく位置エネルギーを発散させていたのだ。しかし何たる偶然か、結果的に俺はランニングをしていたと思われる一般市民を押しつぶし殺してしまったのだ。この場合、俺は殺人を犯してしまったことになるのか、それとも心中に失敗したとして処理され罪が軽くなるのか。冗談じゃない、ただでさえ死にたくなるほど大嫌いな人生だ。それに刑務所での自殺なんて苦しいに決まっている、俺は可能な限り苦しまずさっぱりと人生を終えたいのだ。つかまって殺人犯として何年も生きなければならないだなんて耐えられるはずがない。『そうだ』頭の中にそんな声が聞こえた気がするほど、痛いくらい鮮烈なアイデアが横薙ぎに走り去った。

「こいつが自殺したことにすればいいんだ。」

この先鑑識がどう調べてもここで一人の男が飛び降り自殺をしたという事実は変わらない。問題は誰がしたかだからだ。幸いにも下の男には指先で触れていない。あとは上に置いてきた靴とこの男のものをすり替えればいいのだ。一度決断してしまえば行動は早かった。半ば無我夢中で行っていて、ろくに記憶は残っていないが確かに死んでしまった男は靴を履いていない。日が完全に登りきる前に俺は身を隠すことにした。


結局、あの男は自殺として受理されたらしく私は警察が完全に撤退するまで待って、改めて自殺を図った。もう一度体を空へ投げ出す。風は吹かなかった。

短いですね、まさか1000文字使わず短編を書けるとは思いませんでした。私自身無駄な描写は極力省くタイプですがここまでは珍しい。

今回の『スーサイドパラサイト』多分一通りの解釈になるんじゃないかなぁと思ってますが、別にどう読んでも個人の自由なので野暮な真似はしないつもりです。ではまたいつかの短編か連載作品で。


…ないとは思いますが、この作品で私を知った人がいて、万が一にも興味を持ってくれた人がいるなら読むのは『過程(以下略)』の方がいい。あとの二つは中坊時代の私のせいで読みにくい(別に今もそうだがマシにはなっている)。

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