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4話 たむとみーちゃん

 みなさま、ご無沙汰しております。

 たむの飼い主のミサキです。


 みなさまの世界ではようやく暑くて長い夏が終わりに向かい、前話の季節とだいたい一致してきたようですので、また私とぬいぐるみたちの日常にお付き合いくださいませね。

 私の周りでは気温の変化に喉をやられて風邪をひいている人が続出していますが、みなさまはいかがですか?

 季節の変わり目、ご自愛くださいませ。


 そうそう、前話までは自己紹介でしたので文語調の硬い感じで進めてみましたけど、これからは私たちの日常をお届けしていきますので口調を緩めていきますね。


 なんてことを画面の外(?)に向かって語っている私は、自室のラグの上に寝転んでスマホをいじっています。

 元彼の影響でやり始めたソシャゲのせいでスマホのメモリがいっぱいになりそうなのが、目下の最大の悩みです。スマホを買い換えるしかないのでしょうか……。


「みーちゃん、みーちゃん。たむでしゅよー」


 スマホの値段を調べて頭を悩ませていたら、たむの気が抜けるような声が聞こえてきました。

 窓の外に向かって話しかけています。

 ラグの上を転がって窓の近くにやってくると、隣の家の屋根の上で真っ白でふわっふわの猫が毛繕いをしているのが見えました。


「みーちゃーん」


 あの猫ちゃんは、裏の家で飼われているエリザベスちゃんです。

 猫の種類を裏の家のおばちゃんに教えてもらったのですが、あまり猫に興味のない私はもう覚えていません。

 すまし顔で気位の高そうな美人さんです。


「たむ、その子はエリザベスちゃんだよ。みーちゃんじゃないよ」


 そもそも、みーちゃんなんて名前はどこから来たのでしょうか。


「みーちゃんでしゅ。みーちゃんって顔をしていましゅ」

「……………………」


 勝手につけたようです。

 みーちゃんと呼ばれているエリザベスちゃんは、時々鬱陶しそうにたむをチラッと見ながら毛繕いをしています。

 でも移動はしないのですから、猫の考えは私にはよくわかりません。


 ちなみに、裏の家もうちと同じ純和風で、おばちゃんはいつも割烹着を着ていて「オカン」と呼ぶのがぴったりなお方です。

 おばちゃんはエリザベスちゃんを完全な室内飼いにしたいらしいのですが、なぜかエリザベスちゃんは外に出るのが好きで、いつもどこからか外に出てしまっているそうです。

 この真っ白な毛並みを汚して帰ってくるのにお風呂嫌いなので、おばちゃんはいつも苦労しているそうです。

 裏の家には他にもエドワードという名前のチワワと、ルクレツィアという名前の猫がいるのですが、ルクレツィアは外に出てこないので見たことがありません。もちろん種類も分かりません。


「エリザベスちゃん、泥だらけになる前に帰ってあげなよー」


 寝転んだまま私が呼びかけると、エリザベスちゃんは「仕方ないわね」という顔をしてトコトコ歩いていきました。

 たむは「みーちゃーんー、待ってー」としつこく呼びかけていますが、もちろんエリザベスちゃんはみーちゃんじゃないので待ってくれませんでした。


 翌日もエリザベスちゃんは同じ場所で毛繕いをしていました。あの場所のなにがいいのか分かりませんが、お気に入りの場所のようです。


「たまちゃん、たまちゃん」


 たむがわけのわからないことを言っています。


「たむ、その子はエリザベスちゃんだし、昨日はみーちゃんって呼んでなかった?」

「そうでしゅか?」

「……………………」


 たむは今日も我が道を進んで暮らしています。平和だな〜。

 全く更新しておらず申し訳ありませんでした。

 夏の間はぬいぐるみや毛布のことなんて考える気にもならず、別作品の更新に専念していました……。

 ようやくぬいぐるみが可愛い季節になってきましたので、不定期になりますが更新していきたいと思います。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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