34話 ミサキの野望
5月中の更新が1度もできていないことに自分で衝撃を受けました……。もう少し頻度を上げられるようにがんばります。
「ミサキ、なにか届いたわよー」
「はーい」
来た来た来た来た! 来ましたよ!
玄関に置いてある段ボール箱を急いで部屋に運び込みます。
「ふっふっふー」
待ちきれないので包み紙はビリビリに破いてしまいます。
どうせ捨てるだけですから、いいですよね?
「それはなぁに?」
ちょっちゃんが匍匐前進でずりずりとやってきました。
ちょっちゃんはうつ伏せに寝ているのがデフォルトの姿なので、立つのはもちろん座るのも面倒なようです。ものぐさ。
「これはねー、なんと食パンのクッションだよ! しかもトーストバージョン!」
「へー」
ジャジャーンという効果音を自分で言いたいぐらいのテンションの私と裏腹に、ちょっちゃんはどうでもよさそうです。
君が聞いてきたから答えたのだがね?
「それをどうするの?」
「よくぞ聞いてくれました! たむ、おいで!」
「ふごふごふごー」
相変わらず毎日通ってくるきんとんちゃんに埋まっているたむ。
というか、もう半袖を着たいぐらい暑いですから、もこもこ綿毛の塊のようなきんとんちゃんに埋まっている姿は暑苦しくて仕方ありません。
たむに「暑い」という概念はないようなので本人は平気なんでしょうが……。
ふごふご言うだけで動く気のないたむをひょいっと持ち上げます。
「なんでしゅかー、たむは忙しいんでしゅ」
「きんとんちゃんに埋まってるだけでしょ」
「それが忙しいんでしゅ」
知らんがな。
さあ、ひょいっと持ち上げたたむを食パンクッショントーストバージョンの上にぽてっと置きましょう。
「かわいい!!!!!!」
「…………」
「かわいい、かわいい、かわいい!!!!!!!!!!」
「…………」
「たむ、向こう向いて。お尻をこっちに向けて。そう!!!」
「ミサキちゃんが変態でしゅ……」
なにか呟いてたようですが聞こえません。
だってかわいいんですもの!
写真を撮るのに忙しいです!
たむはホールのチーズケーキみたいな見た目です。それはつまり、その形のチーズにも見えるということです。
そんなたむをトーストクッションに乗せて、お尻側から見ると……。
チーズの塊が乗ったトーストになるじゃあーりませんか!!!!
かわいいです。このままサイズを小さくしてマスコットにしてしまいたいぐらいかわいいです。チーズトースト、かわいい。
思いついたのは結構前なのですが、なかなか理想的な食パンクッションが見つからず、かなり探してようやく私の願望が叶いました!
「ミサキちゃん、このおざぶはせんべいでしゅ」
「もうちょっと待って!」
座布団をおざぶと言ってみたり、薄い布団のことをせんべい布団と言ってみたり、たむの語彙は時々不思議です。それに贅沢なやつだな。
ま、今はそれよりチーズトーストが大切ですので放置!
なんてことを思いながら、かわいさのあまりお尻にすりすりしたらさすがに逃げていってしまいました。ちっ。
これからはたむが寝た後に、トーストの上に乗せることにしましょう。




