第九話
次の日、学校へ登校し自分のクラスに入り席に着いた。
するとすぐ透が俺の所へやって来た。
「なぁ翔吾、ここ最近絢香ちゃんと登校してるみたいだが何かあったのか? ……もしかして付き合いだしたとか?」
「いや、それはないな。まぁ幼馴染で家も隣だからな。ずっと話してなかったがたまたま話すきっかけがあって昔に戻ったみたいな感じだよ」
「そうか……なんとも羨ましい奴! 俺にも可愛い幼馴染が欲しかった」
「まぁそう言われても俺にはどうすることも出来ないがな」
「確かにそうだな。それで翔吾はギターとか弾けるのか?」
「いや、俺には音楽関係は無理だ。昨日買ったのか?」
「勿論! いいのあったんたがまず何からやったらいいか分かんないだよ」
「本屋とかで入門書とか買ってみればいいんじゃないか?」
「そうか! やはりお前天才だな」
「ちなみに絢香はロックとか好きだからギター壊すのもアリだと思うぞ?」
「マジで? いいこと聞いたなぁ! じゃあ壊す練習もしないとだからまた買いに行かなきゃならんのか」
あー、透に冗談は通じなかったんだ……まぁいいか。歌が作れる前に諦めるだろう。
「まぁ程々に頑張ってくれ」
「ありがとう。俺、絶対いい歌作るからな」
そう言うと透は自分の席に戻っていった。
透の将来も心配になってきた……
放課後になり学校も終わって家に帰りついた。
絢香が着替え終わる頃を見計らって絢香の家に向かった。
コンコンッ
俺は絢香の部屋のドアをノックした。
「はーい、入って来ていいわよ」
俺は絢香の返事を聞き部屋へと入った。
「さて、今日は何をするんだ? また魔法空間に行くのか?」
「ううん、今日はお母さんが魔法空間をメンテナンスするから部屋でやれる事をするわ」
「そうか……」
あの魔法空間じゃないとなると俺は不安でたまらない。
「今日は分身の魔法を練習しようと思うの」
「はっ? 分身? お前、忍者の血も受け継いでるのか?」
「違うわよ! 分身の魔法って言ってるでしょ? ちゃんと魔法なんだから」
「そうか……分かった。じゃあやってみてくれ」
「うん、じゃあ集中するから話しかけないでね」
俺は頷いて返事をした。
絢香は集中して魔法のイメージを思い浮かべてるみたいだ。
「分身の術!」
今、思いっきり術って言ったよな? やっぱ忍者じゃねーか!
すると絢香の横に絢香を3倍ぐらい太らせた絢香っぽい人? が現れた。
「やだー!? なにこれ失敗したぁ」
「その前にお前、今完全に分身の術って言ったよな?」
「えっ? 言うわけないじゃん。これは魔法なんだから」
俺の耳がおかしくなってたのか?
「失敗したからこの子消すね」
これだけ聞くとかなり残酷だな。
絢香は集中して絢香っぽい人に魔法をかけた。
ボンッと爆発して俺と絢香は髪はアフロ、身体は黒焦げになった。
爆発音を聞いた絢香のお母さんが部屋に来てくれてすぐに元に戻してくれた。
忘れていたがやる前に絢香がどんなイメージをしてるのか聞かないとダメだ。
このままでは俺の身も危ない。
そして修行はまだ続くのであった。