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第十四話

「今度こそちゃんと浮かんでみせるからね」


「あぁ、しっかりイメージしろよ?」


「分かってるって」


 今日はもう2度失敗してる。本当に分かってるのだろうか?


 絢香は箒に跨って集中しイメージをし始めた。


 そしてゆっくりと浮かんでいった。


 今度こそ成功だ。最初から慌てずしっかりイメージすればよかったのだが……まぁ、絢香らしいといえばそれまでだ。


「やったー! 成功よね?」


「あぁ、けど集中力切らすなよ?」


「はーい」


 絢香はゆっくりとだがちゃんと浮かんでいってる。

 ここから俺へのご褒美の時間だ。


(ふむ、今日は白か)


 俺は浮かんでいった絢香のスカートの中を見て堪能した。


 ある程度の高さまで浮かんで絢香は止まった。


「おーい、大丈夫か?」


「大丈夫ー。ちょっと前に進んでみるー」


「気をつけろよー」


「はーい」


 結構高く浮かんだので大声を出さないと聞こえないぐらいだ。


 正直、いくら魔法空間内が安全とはいえあの高さだと俺だと怖いな。


 絢香はすでに慣れた感じだ。

 まぁ何度も暴走してるしそれに比べたら高いだけだと大丈夫なのかもな。


 絢香は浮かんだまま集中しイメージし始めた。


 少しずつだが前に進んでいる。

 絢香の事だからここで勢いよく前に突進していくかと思っていたが、しっかりイメージできてるみたいだ。

 まぁ、歩いた方が速いぐらいのスピードだが、最初だしそれぐらいから入った方がいい。


「なんか凄く遅いー」


「慣れるまでそのスピードでいいんじゃないかー?」


「分かったー。もう少しこのまま頑張ってみる」


 絢香はだいぶ俺の言う事を聞いてくれるようになった。少しは信頼されてるのかな?


 暫くそのスピードで前に進んでいった。


「そろそろ旋回してみたらどうだー?」


「やってみるー」


 絢香は浮かんでからずっと集中している。ここは一度戻って休ませるべきだったかな?


 そう思ったが今は調子が良いみたいだしそのままやらせた方がいいか。


 そして絢香はそのスピードのままゆっくりと左に旋回し始めた。


 おぉ、やれば出来るじゃないか。今日は本当に調子が良いみたいだな。


「やったー! 出来た」


「よくやった。一度降りてくるか?」


「そうするー」


「降りるまでちゃんと集中しとけよ」


「はーい」


 絢香もずっと集中していて疲れてきたみたいだ。

 そしてゆっくりと降りてきた。


「今日はやっぱ調子いいみたい」


「そうみたいだな。だが、だからと言って調子に乗るなよ? すぐそれで暴走するんだから」


「分かってるわよ。少し休憩したらもう少し速く動けるようにしてみる」


「それはいいが……少しだぞ?」


「もうっ、分かってるって! 私もまだ怖いから少しずつやっていくつもりだから」


「それならいい」


 ちゃんと理解してくれてるなら大丈夫そうだな。しかしやっぱあの高さだと怖いんだな……


 とりあえず用意されていたお茶を飲んで少しの間休憩をした。




 

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