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第十三話

 コンコンッ


 俺は絢香の部屋のドアをノックした。


「入ってきていいわよ」


 返事を確認して部屋の中へ入った。


 中に入ると絢香は箒を持って待機していた。


「今日はまた箒に乗るのか?」


「うん、今日は魔法空間使えるからね。やっぱ広い所だし魔女として箒に乗るのはマスターしときたいもの」


「そうか、メンテナンスとやらは終わったんだな」


「うん、今日は思いっきり飛ぶぞー」


「待て! それは危険だから徐々にやってくれ。見てるこっちはヒヤヒヤもんなんだからな」


「はーい、わかってるって。じゃあ時間勿体無いから早く行くよ?」


 絢香はそういうと右手を出してきた。

 俺はその手を握ると絢香は集中しだした。


 目の前が光に包まれて魔法空間へとやってきた。


 前回と違うのはこの広い空間の中央にソファとテーブル、それにお茶等が用意されていた。


「これは?」


「翔吾もただ立って見てるだけだとツラいだろうからお母さんがゆっくりできるように配置してくれたの」


「それはありがたいな。じゃあ俺はのんびりさせてもらうぞ?」


「その為に用意してるんだからいいわよ。じゃあ早速やるね」


「あぁ」


 まぁ浮かぶのはこの前出来たんだ。まずはそのおさらいからやるだろう。ここは口を出さずにいるか。


 絢香は集中しイメージをし始めた。


 すると絢香の分身がボワンッと現れた。


 俺は思わずソファから滑り落ちた。


「えっと、箒で飛ぶんじゃなかったのか?」


「こっ、これは……つい、昨日のイメージしてしまって」


「まぁ、今日はちゃんと分身出来てるし成功っちゃ成功だよな……」


「そうだよね。今日は調子いいのかも」


「そこで調子に乗らずにちゃんと爆発しないで消しておけよ?」


「はーい」


 絢香はまた集中し始めた。


 俺としては今日はこの広い空間だ。もし失敗して爆発しても俺は大丈夫だろうからどっちでも構わないがな。


 ボワンッ


 今日は爆発せずに分身を消してみせた。


 おぉ、今日は本当に調子がいいみたいだな。まぁ褒めるとすぐ調子乗るから何も言わないでおこう。


 絢香はチラチラとこっちを見てる。なんだか褒めてほしいみたいだ。


 仕方ない奴だな。


「凄いじゃないか」


「ふふっ。私だってやれば出来るのよ」


「だからって調子には乗るなよ? 分身には成功したけど今日の目的は箒に乗る事だからな? それには失敗してるわけだから」


「わ、わかってるわよ! じゃあ今から浮かぶからね」


 次こそはと絢香は集中し始めた。


 すると絢香の姿がパッと消えた。


「えっ?」


「きゃあぁぁぁぁーっ」


 叫び声と共に絢香は上から落ちて来た。

 そして床に着く前にピタッと止まった。


 どうやら真上に瞬間移動したみたいだ。そして落ちてきたと。


 この魔法空間内、壁や天井にぶつかる前にここに強制転送みたいだが上から床に落ちた時はちゃんと止まるようになってるみたいだ。


 なるほど、凄い便利なとこだな。


「大丈夫か?」


「今どうなったの?」


「多分真上に瞬間移動したな。俺はパッと姿が消えてビックリしてたら上から落ちてきたから」


「そっか、急に床が抜けたかと思って焦ったよ」


「ちゃんとイメージ出来なかったみたいだな?」


「うーん、ちゃんと出来てたと思ったのになぁ」


「とりあえず深呼吸して落ち着け」


「はーい」


 絢香は俺に言われた通りに深呼吸をした。


 なかなか修行も思い通りにはならないな。

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