第弐拾漆話 攻撃! 謎の敵基地!
ある基地の司令部にて突如叫び声が聞こえる
「…!?……司令!哨戒中のチェロヴェーク一個小隊が壊滅しました!」
「…ノアか?」
「現在不明です……」
「ふむ…では…対艦砲発射用意、目標はチェロヴェークが破壊された場所だ」
「了解しました」
「あとは…そうだな、チェロヴェークを出せるだけ…いや、半分だ、半分を出せ!」
「分かりました、出撃可能なチェロヴェークの半数の起動準備を開始させます」
「まずはこんなところか…来るなら来い、連邦ども」
「敵基地砲撃を開始!現在の我々の位置は特定出来ておらず推定で撃ってきてると思われます!被弾しないように!マスター!」
「そうか…砲台の位置をマークしてくれ」
「了解です、とりあえず対空砲を叩きますよ!……久々に口上します?しましょうよ!」
「今はまだしないぞマキア…偵察中にしても虚しいだけだ」
「そうですね……失礼しました…」
「まぁいい、行くぞ!マキア!」
「はい!」
スキーにより加速しながら滑走を行う巨神は射程内に入れた対空砲に向け銃を放つ!
「ヒット!次の目標もおねがいします!」
一基、また一基と破壊してゆく巨神。だが、この作戦はそこまで容易いものではなかった
「さーて……現れたか…」
「こっからが本番のようですよ、マスター」
「そうだな…出し惜しみはしない、するなって艦長も言ってたもんな」
「そうですね……システム、対ジンキ戦用モードへと移行、行きますよ!マスター!」
3機の敵は接近するやいなや、すぐさま両手に構えた、ノア達のスケールに合わせたサイズの実銃を放つ
「前のチェロヴェークとは違うな…」
「理由は分かりませんが実弾です!弾きはしますが当たり所が悪いと死にますよ……避けてくださいね」
マキアの忠告を耳に挟みつつ、軽快に滑走し敵へと接近して!
肩部に装着されたミサイルポッドを展開して、放つ!
一機の足元を集中に爆破されたことにより……体制を崩したその刹那!
宙を蹴り!
腕部に取り付けられたブレードで!
一刀!!!!
両断!!!!!!
間髪入れずに!更に接近!
対処せんと銃を放つチェロヴェークに対し姿勢を下げ足元を切り裂く!
そして!残る一機を!
さらなる下からの連撃によりバランスを崩させ!破壊する!
「やっぱそうか…」
「何がです?マスター」
「奴ら無人機なんだろ?」
「解析結果はそうですね…」
「無人機だからこそ判断速度も判断した結果の正確さも高い、しかし俺らのノアの劣化版であるあれはそれに対応できてない。所感だがな…」
「ふむ…概ねあってそうですね…では、移動を開始しますよマスター!留まるのは危ないですからね…」
「そうだな…他の対空砲の場所をマークしてくれ」
「了解ですマスター」
目の前の障壁となる砲台を!現れる戦闘艇を!撃ち!撃ち!撃ち!破壊しつくす!
「敵性反応も減ってきてきいます…作戦完了まで5分もかかりません…」
「了解だマキア…ポイントのマークを頼む」
「はい、待っててくださいね…この基地から約5km先の地点ですね…」
各員の脱出のために用意された兵装が置かれた位置を表示させる
「こちら観測部隊。観測が完了した。直ちにポイントへと移動を開始せよ」
「早かったな…」
「ですね…じゃあ移動を開始しましょう!マスター!」