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第弐拾弐話 再来! 騎士グラハム!

艦に乗り指示を出す者、指示を受け敵を迎撃する者、それら全てが緊張感に縛られる。


銃の引き金を握る指は汗が滲むほど力む者も居れば、多少の緊張はあるものの仮眠を摂るものも居る。


中には禁止されているはずの酒を駆動装甲をはだけさせて呑む者も居る。


不意打ちのために潜伏を行っている者たちは予定時間が近づくごとに緊張感を高め戦いの準備を行う。


目視できるエリアに敵艦隊を補足した彼らの緊張感は最大級へとなった瞬間!!!


「攻撃開始5秒前!4、3、2、1…攻撃開始!」


緊張感を破裂させる戦いの合図の通信が入る!

それと同時に信号弾炸裂する!


そして、近隣の山腹地帯に配置させられていた狙撃部隊の攻撃が放たれた!


幾千万もの光線が艦隊へと向かい炸裂する!

しかし炸裂したのは艦隊の少し離れた位置であった!


電磁防壁により光線は止められた!


無論、想定済みであるため作戦は次の段階へと移行する。


無傷であったとはいえ強襲に対し防空防御のため敵は戦闘挺を緊急発進させる。


発進された戦闘挺に対し艦の真下に潜伏していた駆動装甲はありったけの弾を敵へと放ち大ダメージを与えさせる!


戦闘挺同士で誘爆を発生させ1射で2、3機を撃墜させる!


大きな被害を被った敵艦隊は多少後退しつつ戦闘挺による攻撃を行うためそこを艦隊による集中攻撃により1隻ずつ落としてゆく…


そのような作戦であった!はずだったのだ!

想定外の事態!イレギュラーの発生である!


まず最初に異常事態が発生したの最初に狙撃を行っていた部隊だった!


彼らは初撃後大型戦闘挺に乗り込み距離を取りながら迎撃を行っていたのだが狙撃のエキスパートの彼らにも撃ち抜けない敵が現る!


「操縦士!もっと早く飛ばしてくれ!!」

若干の恐怖感が籠った通信を接触回線で戦闘挺のパイロットへ送る!

「やってる!最大速度だ!振り落とされるなよ!」

全エンジンをフル稼働させ出せる最大限りのスピードを出すも、敵は回避行動を挟みながらもどんどん距離を詰めてくる。


「ひぃ…!」


敵の本体部分は彼らは見たことあるが、今まで見た事も無いような改造…具体的に言うなら敵の戦闘挺と連邦軍の駆動装甲を混ぜたような外見をした敵は、更に敵の戦闘挺を幾つも連結させ竜のようとも形容できる物をブースター代わりに使った機体だった。


このとんでもない改造を施された機体を使う敵は文字通り一瞬で近づき、次の瞬間、構えた剣以上のサイズである駆動装甲と戦闘挺を共々一刀両断していた!


この衝撃的な出来事を視認した戦闘挺は散開し、敵を取り囲むような編成へと変わる……が!


5方向からの攻撃を避け!避け!避け!


加速による勢いのまま!


一刀!

両断!!


圧倒的な強さ!

驚異的な強さ!

圧巻!まさに圧巻!


彼の者こそ騎士!騎士たちを統べる王!

最強の騎士王の名はグラハム!


グラハム・E・クーパーである!


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