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第弐拾話 合体! さらなる巨神!

お久しぶりです…

久しぶりすぎて今までとは多少違うところがあるかもしれません……

「特型可変DA、全五機カタパルト接続完了。発信準備OK。」

用意されていた部屋からほとんど出ることなく過ごしていたボディ隊の面々は姿を見せることなく格納庫へ向かい、各々の機体に乗りこみ、最終整備を終わらせ発進許可が降りるのを虎視眈々と待っていた


「こちら第12航空隊(ボディ隊)隊長サブロウ。全機準備完了、発信許可を求む」

「了解した全機発進!」


たんたんと発信許可を出した艦長は目の前に見える目標に対し伸びてゆく光を眺める


超高速で伸びてゆく光がやがて視認できないほどの細さになったことを確認するとモニターへと視線を移す


3D(立体的)に表示されたモニターには大きな巨大な赤い点、大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)に小型の青い隊列を維持しままま進む5つの点が表示され戦闘が起きることを示唆していた



巨大な金属の塊である大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)内部にて会話を行う箱が存在していた


「6機の敵機を確認」

「センサー情報より断定 対象には本機を破壊するほどの戦力を保持していません」

「推奨 迎撃行動」

「提言 敵機の放置」

「推奨 迎撃」

「不許可」

「推奨 敵機は目的もなく突撃してくるとは計算不可」

「不許可 本機は修復行動中である 危険性の薄い敵の排除は不利益である」



「目標が攻撃してくる前に両脚は側面に取り付きタレットの破壊!両腕と体は連結用意!」


目標を目視した隊長のサブロウは各隊員に命令を送る


『了解!』

「わかりました」

「行きますよ!」

「フォーメーションHWA!発動!」


2機の戦闘機は目標へと最高速で向かい

4機の戦闘機はY字の隊列を組み…


▉     ▉


   ▉


   ▉


そのままスピードを出しながら接触寸前まで近づき…


 ▉ ▉

  ▉

  ▉


接触!そのまま融合してゆく!

ボディ隊専用機とも言える特型可変DAは特殊な物質、データと電流を流すことにより姿をデータ通りへと変質させるサイコカーボンにより船体のほとんどを構成されていたのだった!


サイコカーボンにより4機は1つの大型の戦闘挺に融合するのだ!

HWAと名付けられているこの形態はサブロウの乗る指揮官機としての機能を高められた機体を中心に、両腕と呼ばれた少女達、アニー姉妹の高火力機を両側に合体させ、最後に背部に高性能センサー等を装備させてある体、サラ中尉の索敵機を乗せた機動力が少し欠けるもののバランスの良い形態であった!


そして先頭をゆく2機の戦闘挺 両脚は脚の名を冠するように圧倒的な速さで大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)の表面へと取り付く!



「報告 敵機に本機は取りつかれました」

「警告 敵機破壊工作の開始」

「推奨 直ちに迎撃行動の開始」

「決定 敵機迎撃」

「開始 迎撃行動」



棒立ちとも言える状態であった迎撃用の砲台はミサイルの弾幕を展開している両脚へと照準を合わせ一斉に弾丸を放ち始める


「やっとお目覚めか」

「こりゃとんだねぼすけだ…」


軽口を叩きながら破壊をとめずに弾を回避する

弾幕の中にミサイルが加わりだした頃に2人は同時に!


『モードTDA』

「音声認識 変形します」


音声を認識したことを示す合成音声が流れた瞬間、機体は秒にして0.1秒で細身の人型へと変形を完了させる


細身の人型になることにより直線的な動きを複雑化させた動きへと変わらせ、砲台を混乱させ回避する


両腕へと変わった機銃を砲台に向け放つ!

冷静かつ的確に射撃を行い敵の攻撃を回避する中通信が入る


「作戦最終段階へと移行を開始!両脚は合流しフォーメーションUDA!!!」



「報告 敵、撤退を開始」

「推奨 迎撃」

「推奨 防衛行動の停止」

「思考」

「決定 迎撃」



いつの間にか分離していた4機を含め集結した6機はX字のような編隊をとり…


徐々に近づき…


合体!


1つの巨体へと変形する!


ノアと同等の巨体へと変化した巨人は両腕を合わせ!

各機が内部に仕込んでいたパーツを内部で組み合わせ完成た主砲を!

腕と合体させ!巨大な砲塔に変える!


「主砲…完成!」

「回避は任せとけ!」

「照準…合わせます!」

「シュミレーション開始!障害物さえ破壊すれば問題なく射撃可能です!」

「主砲!発射用意!」

『了解!!!』

「発射申請!」

「…許可!降りました!」

「障害物破壊完了!」

「発射用意完了!」

「充填完了!」

「超荷電粒子砲!発射!」

『発射!』


組み合わせ砲塔になった腕は光の極太の柱を作り大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)の中心部へと進ませ!


大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)へと衝突する!


しかし!大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)もただではやられない!



「警告 敵機超高エネルギー収縮開始」

「想定 本機の破壊」

「提言 直ちに敵機の破壊」

「修正 敵機収縮完了までには不可能」

「思考」

「決定 本機主砲の使用」



撃たれた光の柱が当たる瞬間!

大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)は光の涙を落とした!


その涙は本来の1%にすら満たない威力であったのだろう!


しかし!


このまま破壊されるという未来を変えるには十分だった!



「目標の損壊率…97.3%!目標…破壊完了…いいえ、大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)内のコアユニットが残存!行動…再開しています!」

体であるサラ中尉は他の期待より多く積まれたセンサーによりその事実にいち早く気づく!



「決定 再構築の開始」

「決定 敵機の模倣」


唯一残った箱は奇想天外なアイデアを考案、箱はこれ一つしかないため直ぐに行い始めた


「敵は何を……!?」

「両腕!射撃開始!両脚!最大戦速で接近!」

『了解!』


周囲のサイコカーボンと接続を繰り返し人型になってゆく箱を弾丸で吹き飛ばしながら接近!


「切断する!」

「ソード展開!エネルギー放出!」

碗部から加速され輝きを放つ粒子の剣を!


振るう!


切断した!その感触から切断したと確信する!


しかし!


「敵!健在です!」

「なっ!自ら切り離したのか…!追撃する!」


斬撃を…二度、三度!放つ!


「目標に損傷見られません!」

「当たらないのか…なら!全砲展開!吹き飛ばすぞ!」


瞬間的に形成される弾幕!

敵の装甲は抉り飛ばされてゆく!


「発案 現状を打破するための策」

「実行」


圧倒的な弾幕も敵である箱の奇策により!防がれる!

超高速且つ精密な計算を行う箱にしか使えない奇策である!


弾丸が接触した瞬間に最適な角度による受け流しが可能な形状!


つまり歪であり綺麗な球体へと変化する!


「…いやらしいッ…!」

珍しく苛立ちを見せるサブロウ隊長、及びボディ隊の面々にはひとつの妙案が浮かび上がる!


彼らは示し合わせることなくその作戦を行おうとする。

この作戦は彼らが完全にタイミングを合わせる必要がある非常に難易度が高いものであったが、彼らは周りがこれを行ってくれるという信頼があった!


ここまでの信頼を築くに至ったのには彼らボディ隊の境遇があったからである

ボディ隊、なぜそのような名前なのか、なぜ彼らは人前に姿を表さなかったのか、それは一つの理由に収束する


彼らは皆、体を欠損していたのだ。両腕のアニー姉妹は対応する名前の腕を、両脚のハリスとマイケルは片足ずつそして身体であるサラは四肢が麻痺、隊長のサブロウに至っては首から下が完全に麻痺していた。


彼らは皆、無い者達としての仲間意識とそれを補い合ってくれる仲間へと信頼と言った精神的な強さと、無い者であるからこそサイコカーボンによる再現に自由度が増され奇想天外な攻撃といった物理的な強さも兼ね備えていた。

そんな彼らだからこそこの後に起こす作戦を完遂させたのだろう。


彼らは同時に合体を解き、散開!

そこから1点に対し集中的に攻撃を開始する!


六方向からの攻撃はさすがに捌ききれない上にそもそもこの攻撃自体が想定外であったためか、敵の装甲は抉れ!抉れ!削り飛ぶ!


「め大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)内部コンピュータの核と思われるものを発見!」

「破壊するぞ!」


弾丸の雨は抵抗するすべを無くした箱に傷をつけ…破壊した!!!

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