表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/34

第拾玖話 対決! 虚艦対巨艦!

「第一独立艦隊!アークイド!発艦する!」

上向に少し角度がついたカタパルトに接続された艦艇は射出され加速を始める

それと同時に大型の衛星が内蔵されたロケットが発射されていく

従来の約六倍で月に到達できる艦艇を圧倒的な速さで追い抜いたロケットは月周辺で展開し行動を行うことになっている…


今回の作戦は連邦軍の現在行うべき作戦の中で最も成功させなくてはならない作戦であったため本作戦のためだけに乗船した部隊と組織があった

第十二航空隊、通称ボディ隊。そして通称3博士と呼ばれる新技術開発局特命部の希亜専属部隊だった!

この二集団は連邦軍内部でも人気があり特にボディ隊は秘匿されたエース達の集団であるとされ指揮はいつもより上がっていた!

このようにして作戦の成功を確実にするべく単艦に載せるには過剰すぎる火力が積み込まれたのであった!


「特壱號作戦開始!第1行動開始せよ!」

暗黒とも言える宇宙空間を裂き進むロケットは指定位置に到達したことを伝え、行動を開始する


ロケットの先端が展開し変形することで大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)のような形の砲塔が展開する


この時大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)もこの存在を検知、ここに!月軌道上対地用爆撃衛星壱號機大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)対、対月軌道上衛星迎撃用特殊宇宙戦艦最高神の妻(セメレー)という人類史においてこれ以上の巨艦同士の対戦は無いとされるもはや夢の戦いとも言える戦闘が開始された!!!!!


大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)最高神の妻(セメレー)を認識すると迎撃システムによりミサイルの一斉射撃が開始される


対する最高神の妻(セメレー)はそうなると予測していたことにより専用の対ミサイル用迎撃射撃システムによりミサイル攻撃を無効化させ主砲の充電を開始させてゆく


最高神の妻(セメレー)が主砲発射の準備を開始したことを確認した大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)は時同じくして主砲を発射するべきと決断をくだした


両艦ともに主砲を充電し、同時に発射し、同時にエネルギーの流れが接触する


こうなった場合構造的な弱点を抱えた最高神の妻(セメレー)は大破、大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)は中破、最低でも主砲の再装填に時間が掛かる状態へと陥るとされていた


この作戦は確実性を上げるべくかなりコストの高い上に出撃させれば確実に破壊されるであろう最高神の妻(セメレー)を駆り出してまで行わなければならないのであった


しかしこの破壊されるという被害も大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)の主砲が発射不可になるという利益がある上でプラスになるものであった!


そして、戦場…否、全ての場所においてイレギュラーな事態を想定しておくべきである


最高神の妻(セメレー)主砲!充填停止!発車不可能です!」

「通信途絶!」

「付近の衛星映像確認!完全に機能停止していると思われます!」

「EMP攻撃を受けたものと断定!」

「な……なに!?」


司令部は喧騒にまみれる


「正面モニターに衛星映像をだせ!」


映し出された巨艦は沈黙を続け次の瞬間光に飲まれ跡形もなくなる


最高神の妻(セメレー)……消失……」


司令部は沈黙につつまれた


「アークイドに回線を繋げ…」

沈黙を破るのはトーゴー元帥だった


「…」

黙りながらオペレーターが通信を接続する

「こちらキシベ…状況は把握しております」

「そうか…こっちの計算では最高神の妻(セメレー)を破壊すべく撃った主砲は再充填までにかなりの時間がかかると思われる」

「それで我々はどうするべきなのでしょうか?」

「作戦は変更無く実施、最大戦速で突撃し大地の女神の瞳(リュシテアーズアイ)を破壊せよ!行けるな?キシベ」

「もちろんです!トーゴー元帥!!」

「感謝するぞ。キシベ、アークイドの皆」


デブリが漂う中進む戦艦は、歴史に名を刻む戦いへと挑むのだ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ