第拾肆話 参戦! グラハム!
「敵機逃走を開始!奪還完了確認しました」
「出撃中の第一、第四、第五小隊を回収と十三艦隊に伝令船を送ってくれ」
「了解しました。どのような連絡を行うのですか?」
「これより本艦隊は不利と想定されるコスフォード基地の支援に向かう。貴殿の艦隊は防衛用に艦隊を半分残してもう半分をこちらに向かわせてもらいたい。って感じで頼む」
「では向かわせます」
「出撃した機体の収容完了しました!」
「艦隊の整備完了!」
「他の部署も準備は完了したか!?」
「…完了しているようです」
「では直ちに発艦準備!5分後に発進する!」
『了解!』
「おかえりだねぇ…キングぅ…」
「あぁ…退屈だった…」
「見てたらわかるよぉ…なんもないじゃあないかぁ…」
「あぁ…」
「次は面白いものがあればいいんだけどねぇ…」
「多分ありそうだぞ。ラペイシャス、キング。」
「艦長…」
「何しにきたんだい…」
「次は私も出撃するからね。次の基地はかなり苦戦しているようだ…伝令船が一隻来たが内容的に敵に鹵獲された我が軍の機体が使われているようだ…」
「それは面白そうじゃぁないかぁ…」
「では、私は戻らせてもらう…」
「戦艦アークイド!発進シークエンス開始!」
「各準備完了!」
「アークイド発進!」
05:30コスフォード基地防衛艦隊 旗艦ドレッドノート ブリッジ内
「観測隊の報告は正しいのだな?」
「はい。他の基地とも連絡が取れないため連邦の大規模作戦行動が始まったかと…」
「そうか、では全職員に配置に着くように連絡し、防衛艦隊を発進させる」
「了解しました」
「そうだ…例のやつ…動かせるか?」
「技術班曰く行けるそうですが…長時間完全に動かすのは無理なそうです……」
「ほう……具体的には?」
「移動はメンテナンス用の特殊戦闘艇で行うためほぼほぼ無制限ですし、単体でも我々の軍の技術が主に使われてるため移動距離は問題ないんです……しかし戦闘時は連邦の技術が完全に解析してないのもあって修復しきれないところがあるので約3分程でかなり負荷がかかりメンテナンスを行わなくて……」
「そうか……要は動かせるってことだな?」
「まぁ一応は…」
「出撃準備をさせておけ」
「パイロットは?」
「もちろん決まってるだろ?」
「分かりました…準備するように通達しておきます」
話し終わった彼にブリッジ内に入った男が話しかける
「出撃するのか?グラハム」
「もちろんだと…戦場にでることは私の艦長…指揮官としての使命を忘れさせてくれるほどの高揚を与えてくれるからな……」
「まぁ、お前のしたいことを手伝うのが俺の仕事だからな……」
「感謝するよ…ルーク」
「敵艦隊!基地砲射程圏内!」
「射撃を開始!艦隊発進開始!」
「戦艦ドレッドノート他10隻発進!」