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代償
気炎轟々、男の自己領域が数瞬にして炎に包まれる。
内在顕現ー内在特異を顕現させるものである。それは十人
十色、様々な種類があるが、基本は自己領域下でしか発現し得ないものである。
男の場合は炎であり、敵対者を焼き焦がす業火であった。
ふぅぅ……!あの野郎…!嘘つきやがってぇ……!
だがなぁ!貴様の内情はもう分かっている…!後はじわじわ嬲り殺す!
まず、俺は失明している…。最優先で眼を治癒しなければならない。奴の長期戦に半分乗るようなものだが失明状態で戦闘は危険すぎる。治癒にしても見えるだけでいい。最低、片眼でも問題ない。
故に、弾幕を張りつつ眼の治癒を優先する。
これが常道だろう。近接に関しては内在顕現をさせてあるので問題は無い。奴は顕現を破るようなものでもない。解析で確認済みだ。
まず、奴を足止めする…。 「霧弾幕!」
やはりな…。そう来るだろう。何をするにしろ失明は相手に大きなアドバンテージを与える…。奴は逃げ回ることしか出来ない筈だ…。
そこを突く!案の定、霧弾幕を張ってきたが甘い!
俺の内在顕現は氷!貴様の霧も業火も我が氷の前には無力よ!
詰める!距離を詰める!霧弾幕など児戯に等しい!
無力!無力!立場の逆転!貧弱!雑魚!
捕捉…!仕留める…!




