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第1話  白兎とアリス

堕ちる、堕ちる、堕ちる―――!!!!


ヤバイです、皆さん。ただいまの状況を冷静に説明すると、白兎少年を追って穴に落ちたというキャ―――!なんです!(訳わかりません!)


「ちょっとォォォ!!このコスプレ少年―――――――・・・・・」



そこからあたしは、意識を手離した。



  ☆★☆





「・・・ん・・」


「・・・さん・・」


「・・・えさん・・・」


「お姉さん・・・」


「ん・・・・」



「お姉さんッッ!!!」

「ハッ!?」



突然の激しい揺れと耳に響く大きな声・・・そぉっと目を開くと・・


「コ、コスプレ少年ッッッッ!!!」


やーん、よく見ると超可愛い〜〜♪・・・ではなく!


「大丈夫ですか?お姉さん」

「大丈夫なわけあるかァァ!!えだって、穴から落ちたんだよあたし!?それも5メートルとか半端な量じゃない距離だったんだ!絶対あたしは―――」

そこではっとし、体中をぺたぺた触り、身体を見下ろし、頭を撫で回す。だって、落ちたらどんな風に落ちても頭から落ちて体中が******(ピ―――)になるから大丈夫かなって心配になってペタペタペタペタつまりは死ぬのは嫌なんだよー。そしてグロテスクも。

(上のところ、ピーって言うのちゃんと入れたかな?あたしったらパニクって放送禁止ワードをすらすらと申し上げていたから)


でも、触ったり見たりしたところ、外傷は特にないようだった。頭の中身がどうなってるかはわかんないけど。あれでも、あたし誰だっけ・・・?ああそうそう。光珠だ光珠。


「お姉さん・・・少々手荒で申し訳ありませんが、僕は人間違いをしたようです。というか違う人が来ちゃいました」

「え・・・・・・」

「ですからね・・・」

「いやいやちょっと待て?ここはどこなんだ?そして君は誰なんだ?」

「ああ、申し訳ありません。自己紹介もしてませんでしたね。ぼくはここの王子、白兎。そして此処は不思議の国です」

「し、白兎?!不思議の国?!」


え、うそ!何この世界、不思議の国のアリスじゃん!えええおかしくね!?あたしの名前も都合いいことにありすだしね!!


「本当は貴女のお兄様のアリスを連れてくるつもりだったのですが・・・」

「・・・・え?何か思い違いをしているようですが、光珠はあたしです」

「ん?え・・・?!だって貴女はアリスの妹の白兎でしょ?!」

「違います。アキトは兄です。あたしが光珠。だけどお兄ちゃんに何か用事が?」

「そうなのです。アリスに用事が大有りなのです。でも、え、じゃあ女王様が何か手違いを?!いやでも、え・・・」

「何なら帰って呼んできましょうか?」



「・・・帰れませんよ」



「・・・え?」

「帰れないんです、この国。100億年に一度だけ兎の穴が開いて、外のアリスを中につれてこれるんです。でもタイムリミットは30分、その間に白兎は世界中を回ってアリスを連れてこないといけないんです。でもそのアリス探しにはルールがあって、アリスは男でないといけないんですよ・・・うわぁ、打ち首決定です・・・」

「は?!今物騒な単語を聞いた気がするけど気のせいだよね、そうだよね?!そして何でアリス探してんの?」


「アリスが、この世を、救うんです」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「何で黙り込むんですか。その昔、一番初めのアリス・リデルはいろいろとやらかしてくれたのでそのあとから100億年ごとに男のアリスを白兎が連れてきてですね、そのアリスやその後後世までに永らえるアリスの家系の人々に世直しさせることを決めたんです。」

「・・・知るか!だってうちに男のアリスはいないのに!?それになんで男のアリス?」

「女がやらかしたことは男が責任を取って、女の子を守るっていうのが男の暗黙のルールですから」

う、うわ、にこりと笑ってこの子素敵な発言をしたよ!嫁にしたい!


「・・・というのは嘘で、それは女王様の決めたルールなんです」

「嘘なのかよ!ちょっとキュンとして損した!」

「キュンとしていただけて嬉しいですが、僕はそんなキザキャラにはなりたくないです。それに女王様はこの国の最高権威ですから」


いやいや、そういうことじゃなくね!!!


「うーん、いろいろと納得のいかない点はあるけど」

「それはおいおい、お城で説明しますから。とにかく、お城にいきましょう」


「城ォォォ?!え、まって、うわうわうわわわ・・・」


戸惑ってるうちにあたしは彼に姫抱きされて、ヒューン☆と青いお空へひとっとび☆☆







「力持ち過ぎィィィィィ!!!!!」

「ツッコミがそこだとおかしいと思いますよ〜。まずは跳べるところにツッコんで欲しかったですね」

「知るかこの怪力持ちィィィィィィィ!!!!!!!!!キャァァァァ、おろしてェェェェ!!!!」

「いいんですか?ここで落とすと真っ逆さま☆でまず命はありませんね」

「脅しィィィ?!」




そのままあたしは白兎君の首にぎゅうぅとつかまって、お城まで飛んでいったのでした。




                    つ☆づ☆く☆☆




短めですね。っていうか、もうマジで涙が止まりません(泣泣

ネタが、ないのです!ネタが!!小説に必要不可欠のネタが!!!!!すみません・・・取り乱しました・・

ではまだ白兎君の本性はわかっておりませんので、紹介はいたしません。


次回は多分、


『アリスの宿命、白兎の運命、

 生き残り世界を救うのはいっ

 たい誰?この世の中は、どう

 なるの・・・?      』


です(嘘です。こんなフザけた深刻な話には天と地が逆になってもなりえません。コメディーが炸裂すると思います・・・)。



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