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逆襲

部屋を出た闘真は階段を下りないで、昇っていく。扉を破壊して、遮るものがない広く開けた屋上に着く。

ここからなら町が一望できる。町の至るところに魔物の姿が小さく見える。空を飛ぶ魔物もいる。ここに来た目的は、今からぶち殺しに行く大狼を探すためだ。あの巨体なら上から見渡せばすぐに見つかると思ったのだ。案の定、すぐに見つかった。


周囲に取り巻きはいない。やっぱりあの戦いで全滅したか。今度は油断しない、最初から全力で殺す。

階段を落ちるような速さで駆け下り、まっすぐ住宅街を駆け抜けていく。途中、最初に狼と戦った所に寄り道して強化玉を回収する。筋力が6上がった。


桐島闘真

筋力 80

敏捷 102

耐久 41

魔力 0


大狼の姿を捉えた時、大狼も闘真の姿を捉えたようだ。大狼が炎爪を周囲に展開し、一斉に射出してくる。前と違い場所も視界も開けているから、躱すのは楽だ。次々と迫りくる炎爪を余裕で躱し、抜剣し止まることなく駆け抜ける。


大狼の足元に潜り込むと、人の胴もある前足を切断する勢いで、上段からの斬撃を叩き込む。

刃が触れる瞬間、大狼は後方に跳び退り右前足を半ばまで斬るにとどめた。切断することはできなかったが、これで機動力を削いだ。


闘真は追撃の手を止めることなく、下がった大狼に追随し斬撃を放つ。今度は左前足を斬る。さっきよりも浅いが気にすることなく、大狼に反撃の隙も、休む隙も与えず、その体を斬り刻む。


遂に、左前足が空を舞い黒煙となり消える。傷口から黒煙を立ち昇らせ、立っていることができず地に伏した大狼に止めを刺すべく剣を掲げ、振り下ろす――


「――ちっ」


横合いから襲いかかる牙に、攻撃を中断し後ろに跳ぶ。新手が一匹なら――すぐに攻撃に転じようとするが、さらに湧いてきた狼に回避を強いられる。本当どこから現れたのか、集まってきた狼、三十匹程度。

だけど、今さらその程度の戦力で勝てると思っているのか? 


「ん……?」


大狼に寄り添うように他の狼より一回り大きい白い毛の狼がいるのに気付く。白狼の体が微かに光ったと思ったら、大狼の傷が見る間に塞がっていく。しかし、切断された足はそのままだ。部位欠損までは治せないようだ。


「回復魔法か……?」


敵に回復役がいるのは厄介だが、近くに寄らなければ使えないのだろう。離れていても使えるなら既に使っているはずだ。取り巻きの狼たちは一撃で倒せるし、回復対象は白狼自身と大狼だけ。これなら十分いける。


長剣を両手で握り横に構え、大狼を守るように前方に群れをなす狼に突進する。

剣で薙ぎ払い狼を蹴散らし進んでいくと案の定、後方から炎爪が飛んでくる。闘真を押し倒すように飛び掛かってくる狼を斬ることなく、剣の腹で殴り飛ばし、射線上に打ち上げる。


宙に舞った狼に炎爪が命中し爆発を起こす。爆発は他の炎爪をも巻き込み連鎖爆発していく。熱と爆風が地上を叩きつけ狼たちが動き止める。その中でも、闘真は剣を振るい続け数を減らしていく。


炎爪が飛んできても狼を投げ飛ばし盾にして、盾にされないように狼たちが距離を取ればその分距離を縮め、大狼の魔法攻撃を悉く防ぐ。闘真の止まることを知らない攻撃の前に、遂に取り巻きの狼を全滅させ、残るは白狼と大狼だけになる。


大勢は決しても油断することなく、炎爪を避けて一気に距離を詰め、剣を振りかぶる。それに対して大狼が鋭い牙が並んだ大きな口で噛みついてくる。闘真は斬りかかると見せかけて、姿勢を低くし大狼の体の下を駆け抜ける。


そして、大狼の後ろにいる白狼に肉薄する。白狼は闘真の接近に気付くのが遅れ、致命的な隙を晒す。長剣で薙ぎ払い両前足を斬り捨て、落ちてきた頭を上段からの一撃で両断する。

白狼の体が黒煙となり消えた頃に、やっと大狼が背後から飛び掛かってくるが余裕で躱し、着地した瞬間の無防備な後ろ脚を斬る。


足を失くして倒れ伏す大狼に止めを刺すべく、頭まで回り込む。最後の足掻きの炎爪を躱し、

剣を振り下ろし止めを刺した。今までで一番多い黒煙に咳き込みながら見ると、灰色の布が落ちている。拾い上げ広げると、この布がマントだとわかる。ステータスを見て装備する。


<上級>

耐久 +26

魔力 +48


スキル

<炎熱魔法>


よしっ! 期待していたものがある。やっと魔法が使える! やっぱりこういう魔法のある世界なら、魔法を使いたくなるものだ。さっそく使ってみたいが、ドロップアイテムの回収と確認が先だ。

初めて剣以外の装備がドロップしたな、<上級>装備の防具だ。耐久が上がっているし、防具扱いでいいはずだ。魔法使うには当然魔力がいるからか、強化項目に魔力が入っている。

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