第20話 ぬくもり
人にはわからない苦悩を持つ人は多いのではないだろうか。
望んでも子供を宿すことが出来ない夫婦
子を宿しても、流れてしまう経験のある夫婦
生まれた子供に障害がある夫婦
人前では明るく振舞うこともあるが、夜には涙を流してることもあるでしょう。
子を宿せない夫婦に
「教育費がかからなくていいわね。」
子を失った人に
「早く忘れたら?」
「また、つくればいいじゃないの。」
相手の気持ちが、まだ前向きになっていないうちに
哀しみが残っているうちに
励ますつもりであっても、傷つけてしまう場合があるでしょう。
想像を出来ない苦悩や淋しさ、欲しくて手に入らないもの・出来ないこと・・・
自分の基準で
「よく、わかるよ。」
などと言いながら共感出来ていないと、相手を更に傷つけてしまうことになる。
どんな悩みでも
「私、今、とても苦しいのよ。」
「心がとても痛いの。」
と言える勇気があるといいでしょう。
受け取る側は、それが、どれだけ辛いのか想像できるといい。
慰めや同情というより、何を言っていいかわからなければ・・・
言葉はなくても相手の手を握りしめる・・・それはきっと温かいこと
ご覧くださいまして、ありがとうございます。
No.3に移って参りたいと存じます。




