第11話 ロダンの弟子 カミーユ・クローデル
彫刻家ロダンの弟子であり、モデルであり、恋仲でもあった、カミーユ・クローデル。
学生時代に友人に誘われて、彼女についての映画を観た。
そして、先日、たまたまレンタルのお店で見かけた。
東京、上野の国立西洋美術館の庭にはロダンの「地獄の門」「カレーの市民」等がある。
地獄の門の上側の部分は、カミーユがいなければ今の形になかったらしい。
ロダンとカミーユは恋におちたが、ロダンは結婚をしていた。
カミーユは精神的に揺れてしまう。
自分の創った作品を壊し、ロダンの家に向かって石を投げつけたり・・・。
その結果、何十年もの間、病院で過ごすことになった。
1つの才能が、1人の才能が消されてしまった。
2人の間のことは、2人の間でしかわからないこと。
お互いの才能に惹かれたのかもしれない、人柄かもしれない。
ただ、女性としてはもどかしい気持ちだ。
カミーユに理性があればよかったのか。
ロダンに責任感があればよかったのか。
秩序や法律などがある。
恋心というものは心の中で想うだけなら罪はない。
人の気持ちというのは、制約出来ないこと。
心を縛ることは出来ないのだから。
だが、心の中から飛び出してしまったら、いくらかの悲しい出来事が生じてしまう・・・。
壊されてしまったカミーユの作品を観たいと思った。




