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泡沫の夢  作者: 白雪
8/18

夕焼け


夕焼けを見るのが好きだった


穏やかなオレンジの光が町全体を包み込み、綺麗に染め上げていく

冷えた心もじんわりと溶かされていくような優しいあたたかさで、気付けばいつでも傍で穏やかに照らしてくれる

僕にとって夕陽はそんなイメージだった



偶然に出会った君はまるで夕陽みたいな人だった


君はいつも僕の隣で穏やかに笑っていて、悲しみも涙も優しく受け止めてくれた

君が傍にいてくれるだけで何もかもが幸せで、小さな出来事でも特別なことのように思えてしまう




それでも時々、君は手が届く距離にいるのに離れていくようなそんな風に思えて、まるで夜が君を隠してしまうのではないかという不安に囚われてしまう



ある日君に思い切って僕の不安を話してみた

呆れられるだろうか? それとも怒るだろうか?

そんなことを思いつつ君の反応を待っていた


すると、君は目を細めて笑い、唐突に僕の頭を撫でながら言葉をこぼした

『こんなに傍にいてもそんなことを心配をしてしまうくらい君は私が好きなんだね』

『そんなに愛されてるなんて私は幸せ者だよ』

と笑顔を僕に向けた


君の幸せそうな笑顔を見ていると不安が溶かされていくように幸せに包まれる



本当に君は夕陽のような人だね


そう言うと君はまた嬉しそうに笑った



そのあたたかさがいつまでも変わりませんように


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