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泡沫の夢  作者: 白雪
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誰かに会いたくて、会いたくなくて。


声が聞きたくても、聞けなくて。



「誰かそばにいて」なんて思っても「誰でもいい」わけじゃなくて。

側にいて欲しい人はわかってるのに言えなくて、

「会いたい」だなんて気軽に言える間柄じゃなくて。


このもやもやは溜まっていく一方で解消する術も見当たらない。



無性に会いたくて、顔が見たくて、声が聞きたくて仕方ない人を思い浮かべても側にいてくれるわけなくて。

この気持ちをぶつけることもできなくて、気付いてくれるわけもなくて。


「寂しいよ」って遠回しにアピールしてもやっぱり気付かれなくて、一人足を抱えて夜の景色に溶け込んでいく。


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