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泡沫の夢  作者: 白雪
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夢うつつ


好きな人の隣に居て、頭を撫でて笑いかけてくれて、手を繋いでくれて・・・

そんな夢をいつも見てる。


目を開ければそんな幻想はどこにもない。

探しても探しても君との赤い糸は見当たらない。


こんなに想っていても伝わらなくて、想いを抱くことすら許されない。



君の隣で笑っている子は優しくて、何気ない仕草も可愛らしくて、笑顔も可愛くて。

いつ見ても私とは正反対だなとため息が零れる。


素直に好意を伝えられて、想いを返してもらえて、彼女としてそばにいられて。


あの笑顔も優しさも想いも視線も、独り占めできる彼女が羨ましくて、見ているだけの自分がすごく虚しい。



あの子より前から好きだったのになんて言えない。

そんなことで張り合っても仕方ないってことくらいわかっていてる。


小さい頃はずっと一緒にいたのに、いつからぎこちなくなってしまったんだろう。


素直に気持ちを伝えられていたら今とは違う未来だった?

そんなこと考えても今は変わらない。


君の時間は進んでいくのに、私の時間は止まったまま。

進むことも戻ることもできなくてただただ置いていかれた想いだけが私を苦しめる。



まるで溺れているように息が出来ない。

光に手を伸ばすけれど届かなくて、君はずっと先で幸せそうに笑っている。



どんなに泣いても叫んでも、君の心には届かない。きっと君には聞こえない。



海に沈むようにこのまま君への想いも沈んでいったらいいのに・・・ーー



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