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我が帝国は、成れり。  作者: 尚文産商堂
第2章「重税」
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第74話

「徴税士が来すぎないか……?」

 ルイスは執務室で、そんな独り言をしていた。ランゲルスから今日も徴税をされて、金品をごっそり持っていかれたという話を聞いたばかりで、思わずこぼれた言葉だった。年に1回だったのが半年に1回、そして1か月に1回。今度はいつ来るのか、来月か、来週か、もしかして明日か。そう思ってしまうのも無理はない。それほどまでに回数が増えているからだ。

 その理由もはっきりわかっている。その話は、エンディケールから聞いていた。現在の国王が放蕩財政を続けているからだ。ダッケンバル5世は、今までの国王と比べ、あまりにも出来が悪かった。その噂は前々からあったが、しかし、他に法定推定相続人がいなかった。国王を継ぐことができるのは直系の男性だけで、それは現国王以外にいなかったからだ。そのため、どれだけ暗愚であろうと、その人を公爵会議が指名するしかなかったのだ。

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