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第46話
王都へは、4日でついた。途中馬を休ませることが必要だったり、人も疲れたから、休憩を取っていたためだ。
「すでに葬儀の様相ですね……」
フリルオが、エンディケールと話しながら街を馬に乗りながら歩いていく。町並みは、前来た時からみて、暗く感じる。何も変わっていないはずなのに、である。それは、どう考えても王の落馬が原因であろう。まだ死んだと確定の報は出ていないが、すでにみんなそう思うような感じである。
「本当に崩御されたとき、どうなるのだろうな」
エンディケールが少し小声で話す。
「……それは、今は仰られないほうがよろしいのではないでしょうか」
「確かにそうかもな」
周囲の目を考え、エンディケールは話題を変える。
「そういえば、本日は名代としてやってきているわけであるから、勇士会館へ泊ることができるが、どうする」
「エンディケール様がそれを望まれるのであれば」
「では、こちらだ」
王都の中央エリアに入る前に、二人は下馬し、情報を集めるために、また宿泊をするために勇士会館へと向かった。




