表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我が帝国は、成れり。  作者: 尚文産商堂
第2章「領地争い」
41/280

第40話

「では、カラ・リンド男爵より述べられた3点に対し、ルイス・プロークグナートル勇士は何か申し開きはないか」

「はい、これより述べます」

 立ち上がったのはいいが、何を言えばいいのかわからないルイスはそのまま固まってしまう。すぐよこから、メモが回ってきた。クリスのメモのようだ。かなり汚い字ではあるが読めなくはない。

「えと、私はここで代理人を指名したいと思います」

「誰か、その代理人の名前を述べなさい」

 国王は、ルイスの言葉に、まるで台本通りだと言わんばかりの口調ですぐに答えた。

「はい、マウンダイス公爵閣下です。陛下の承認があれば、代理人として今回の採決の弁論を行っていただきます」

「マウンダイス公爵、それで相違ないか」

 国王はマウンダイス公爵へ尋ねる。すぐに椅子から立ち上がると公爵は堂々と述べた。

「はい陛下。私はこの度、自らの意思により、ルイス勇士への申し開きについての弁論を行いたいと思います」

「よろしい。ならば許可しよう。ルイス勇士の代理人として、マウンダイス公爵の弁論を認める。では、さっそく始めたまえ」

「はい、陛下」

 もはや準備してきたとしか考えられない文章を、公爵は述べはじめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ