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我が帝国は、成れり。  作者: 尚文産商堂
第4章「祭りの中で」
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第23話

「では先に行け」

 マウンダイスが兵をまとめ、作戦の教示を終えると、すぐに国王が命じた。それに答えることなく、直ちにマウンダイスは行動へと移す。兵を引き連れ、一気に手前の建物を襲いかかる。敵が気付くよりも先に、まずは先兵を出し、瞬時に倒す。それから、建物の中へとなだれ込んでいった。

 それを見たもう一つの方の木の戸の前に立っていた兵は、慌てて持ち場を離れ、マウンダイスが入った建物へと加勢しに入っていく。それを見届けてから、国王がルイスたちとともに、ひそかにもう一つの建物へと侵入した。


「だれだっ」

 中はマウンダイス達とは対照的に、比較的静かであった。敵兵は、真先にルイスたちによって切り倒され、床に転がる屍となった。木の箱にドンと腰かけ、声をかけてきた者がいる。その人こそ、今回の騒動の首謀者であった。

「我はダッケンバル4世。貴殿の名は」

「こちとら名前を教える義理はねえな」

 そう言って、箱から立ち上がると、背中に隠していた刀を振り上げた。そして、切っ先を国王へと向ける。

「ここで国王が出てくるたぁ思わなかったがな。出てきてくれたちょうどいい。命、もらうぞ」

 そして、ダンッと思いっきり床を蹴った。

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