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我が帝国は、成れり。  作者: 尚文産商堂
第4章「祭りの中で」
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第17話

 バザールは入り組んでいて、複雑な迷路のようなことになっていた。下手をすると、否、下手をしないでも迷子になりそうだ。自然と、興味や方向性の違いで、5人はあちこちへ散らばっていく。気がつけば、エルラはシュトールと二人きりになっていた。

「あれ、他はどこ?」

 きょろっと周りを見回して、エルラはシュトールに言った。シュトールも、今まで気付かなかったようで、周りを見回してやっと気付いたという顔をしている。

「ほんとだ。はぐれちゃったな」

「向こうが勝手にうろつくのが悪いのよ」

 怒っているのは、あらぬ方向へ向かっている。だが、シュトールは何も言わずに、エルラにそうだな、と言った。その時、空気が振動した。

「ん?」

 シュトールがその感覚を全身に感じた時、激しい轟音が聞こえてきた。それと同時に、煙があたり一面を覆う。すぐにエルラを抱きかかえ、シュトールは壁へとにじり寄った。

「大丈夫か」

「え、うん。大丈夫」

 エルラはこの状況ながらも、どきどきしていた。鼓動が徐々に早くなっていくが、それどころではない事態へと急変していく。覆面をつけた男たちが、二人の目の前を走っていったのだ。

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